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「安倍政治」から希望の持てる社会へ
 浜矩子講演会に270人
 「市民と野党の長田共同アクション」が開催

2020/02/16

 「市民と野党の長田共同アクション」が主催する浜矩子さん(同志社大学大学院教授)の講演会 が2月16日、新長田勤労市民センターで開かれ、270人が参加した。
 「『安倍政治』から希望の持てる社会へ 日本経済への提言」と題した講演で、浜さんは、安倍政治は“21世紀版大日本帝国”をめざす「下心政治」、「政治の私物化」、「ファシズム」であり、たいへん危険だと話をきり出した。
 発足当初からの安倍首相の政策を整理し、本来、経済政策は均衡を保持し弱者救済のためにあるが、アベノミクスは外交政策を支え国防費を増やすためのものだと批判。「働き方改革」については、企業が最も活躍しやすい国作りであり、最大の狙いは「フリーランス」、即ち、労働者の枠組みをはずし、労働法の適用を受けない労働者づくりで、「人のモノ化」だと指摘した。また、「キャッシュレス化」は、金の記号化、暗号化だとし、個人の金の流れをチェックし、預貯金を制約し、ファシズムを支えるものとなると述べた。私たちが目先の便利さとわずかな利益にごまかされて使っていることが、「考えない人づくり」としてファシズムへの布石になっていると指摘した。
 「希望の持てる社会」として目指すべきは、「ケアリングシェア社会」という分かち合いの社会だと提起し、安倍政治の闇軍団との綱引きはきっと私たちが勝つと強調した。
(小城)
写真:講演する浜矩子さん=2月16日、神戸市長田区(写真は共同アクション事務局提供)