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敬老・福祉パスの改悪やめて
 高齢者らが神戸市役所前で集会・デモ

2020/02/18

 「3万円の無料乗車券を廃止するな」「福祉パスから母子世帯を外すな」「近郊区110円をなくするな」―。予算案を審議する神戸市会開会日の2月18日、神戸市役所の周辺には高齢者や市民の声が響きわたった。
 市役所1号館前では敬老・福祉パス制度の改悪に反対する集会と市役所を包囲するデモ行進が行われ、この間、改悪反対の署名運動などに取り組んできた「敬老・福祉パス制度をよくする会」と「敬老・福祉パス制度の維持・拡充を求める実行委員会」などから120人が参加した。
 集会では、主催者の「よくする会」代表の古谷太郎さん(年金者組合)のほか、「実行委員会」代表の山粼貢さん(熟年者ユニオン)があいさつ。山粼さんは、改悪反対署名3446筆を2月7日に神戸市に提出したことを報告し、「マルイ前での署名活動では、北区の人が『“近郊区110円”の制度が廃止されると三宮にも来れなくなり、自分の生活も文化も奪われる』と話してくれた。市は市民を苦しめるな」と怒りを表した。3人の高齢者からも切実な思いの訴えが行われた。
 市会からは共産党議員団の森本真市議と、つなぐ議員団のあわはら富夫市議(新社会党)の2人が連帯あいさつを行い、あわはら市議は、「神戸市は持続可能な制度を維持するというが、今回の改悪は小さな声を切り捨てるものだ。母子世帯が福祉パスから除外されるのは許せない。利用しやすい制度づくりに全力をあげる」と訴えた。
(菊地)
写真:「敬老・福祉パス制度は維持・拡充を」と訴えて神戸市役所を周回するデモ=2月18日