新社会兵庫ナウ

地域ユニオンあちこちあれこれ392

2022/06/21
納得できない棄却命令で再審査を申し立て
 
 ユニオンあしや新浪花運輸分会の闘いは2018年の夏に団体交渉を行って以降、足かけ5年となっている。分会組合員の頑張りがあり、今も続いている。
会社側は団体交渉でユニオンが求める資料も出さず追及にも答えずの対応であった。そこで兵庫県労働委員会に対して不当労働行為(不誠実団体交渉)救済申し立てを行ってきた。
 そして、今年1月5日、県労委から「本件申し立てを棄却する」との「命令」が出された。
 この命令書では、「申立人は被申立人が提出した資料から被申立人の経営状態を判断可能か全く検討せず」として、「協議の進捗を阻む要因となったことは否めない」とし、「会社の経営資料は、その経営状態について基本的な説明をなしたものと評価できる」としたうえで、「よって、第16回団体交渉を終えた時点で、誠実な団体交渉の状況は既に是正され、救済の必要性はなくなったと認めるのが相当である」と結論づけている。ユニオンとしてとても納得できる命令ではない。
 これを受け、ユニオンあしや3役と分会組合員、上原康夫弁護士(代理人)は2度にわたって話し合ってきた。その中では、「県労委の命令は納得できない」「県労委は俺たちのことをわかっていない」「今、闘っている未払い賃金の裁判にも影響するのではないか」「やっぱり闘った方がいいと思う」などの意見が出され、中央労働委員会へ再審査の申し立てを行うことを確認した。そして、中労委での第1回審問が4月11日にあり、第2回5月31日と続いている。
 このなかでも分会組合員は会社側の理不尽なやり方を怒りもって訴えてきているし、勝つまで闘うとの決意を固めている。
 今後も未払い賃金裁判(神戸地裁尼崎支部)や中労委での闘いは続くが、県下のユニオンや地域の仲間に訴え最後まで頑張る決意だ。
 みなさんのご支援をぜひお願いしたい。
 小畑広士(ユニオンあしや委員長)