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参議院選挙へ
おかざき彩子の決意

2022/04/13
参院選比例区の社民党・共同名簿に登載が決まったおかざき彩子さん

おんな・シングル・それでも生きていける社会
 
 平和に暮らせる世の中、どんなことがあっても「明日も安心して暮らしていける」、希望を持てる世の中を求める皆さんと一緒に取り組みたい想いを込めて、参院選・比例区への立候補を決意しました。
 私は1980年生まれ。超就職氷河期の真っ只中に社会に出ていくことになった世代です。新卒にも求人がまともになく、まして様々な理由で足踏みがあれば、入り口から締め出された時代です。求人の多くも、派遣会社への登録によるもので、要するに入り口から非正規雇用しか「働く場所」はありません。資格を取って卒業したものの、結局コンビニのアルバイトをしているという人はどこにでもいたし、数年我慢すればと大学院に進んだ人も、その先に就職先はありませんでした。生活費を手にするためには、ワーキングプアでも何でも働くしかなく、失業と向き合い続けている。これが「ロスジェネ世代」の私たちの現状です。

 親たちの中には自分の子どもが「まともな就職先」に就けないことを恥ずかしいことにする空気もあったと思います。私たち世代は自分を肯定できなくなる苦しさを経験し、今も苦しんでいる人が多くいます。私は、新社会党に入って先輩たちや同世代の話にふれて、私たち世代が抱えてきた問題は、個人の責任ではない、社会が作り出した制度によるものだと実感できました。特に労働者の4割を超える非正規労働者は、1986年にできた労働者派遣法が改悪に改悪を重ねた結果です。低賃金や失業の不安といつも向き合っている生活から抜け出せないような仕組みや扱いは間違っています。

 女性だからというだけで、仕事、家庭、地域の慣習にまで、深く浸透する差別があります。一人の人間として生きていけるように、もっと意識して制度を変えていかなければと思います。選択的夫婦別姓を制度化することはその入り口です。そして、特に格差が著しい賃金は、女性労働者の大半が非正規雇用であることが響いています。女性、42歳、独身の私でも、一人でこの社会で安心して生きていけるよう制度を改善させたいと思います。

 世界銀行が3月1日に発表した、190ヵ国・地域の経済的な権利をめぐる最新の男女格差調査によると、職業や育児、年金など8項目の評価の総合点で、日本は昨年の80位から103位に急降下。職場での待遇や給与の項目でかなり低い点数になっているといいます。世銀担当者は、「日本の女性の法的平等を改善するための改革を検討する必要がある」と強調しているそうですが、制度を作る場所=議会に、私たち自身の声を持ち込み、制度を作り替えていくことが大事です。

 私たち新社会党は、
 第1に、生涯を通じて人間らしく生き続けることができること。
 第2に、一人ひとり(個人)を単位とした制度に改めること。
 第3に、一人ひとりは給付を受ける権利において平等であること。
 この3点を基本に考えています。
 また、誰にとっても当たり前のことが、当たり前として通用する制度を求める運動と議会に代表を送ることはつながっています。

 この夏に行われる参議院選挙に、私は比例区の候補者として立候補する決意です。「自己責任」と言われ、正規職に就けないのも、賃金が低いのも、すべて自分の努力不足と思い込まされてきたことは違うと気付いた者から「声」を出していけばいいと思うからです。

 ロシア軍がウクライナに侵攻しました。原子力発電所を攻撃し、核兵器の使用をちらつかせてもいます。新社会党は、ロシア軍の暴挙に抗議し、即時撤退を求めています。
 政治体制の違いを問わず、これまで世界各地の紛争には常に大国の影があり、武力は利権を手にするための手段として使われ続けてきました。そしていつも、市井にある人たちが犠牲になってきました。武力と制裁は解決にはつながりません。平和憲法を持つ日本こそ、武力ではない解決を探る役割を担えるよう努めなければなりません。その政権を作る力は私たち主権者にあります。

 ひとり一人の人権を守り、豊かに生きることの対極にあるのが戦争です。戦争の時代を生きた祖父たちが「人間を否定して何もかも奪うのが戦争。絶対にさせたらあかん。そのための憲法」と言っていたのを覚えています。

 憲法を尊重し擁護する義務を負っているはずの国会議員ですが、人間の尊厳にかかわる条項や、平和憲法の根幹である9条の改悪を公言する人たちが台頭し始めていることに、とても危機感を持ちます。「人間を大事にする」ための様々な権利条項を徹底させることは、生活を支える最も大きな力であり、戦争を否定できる力だと私は思います。

 参議院選挙では、憲法をしっかり生かす議員を一人でも多く議会に送るために、野党間の共闘は必要です。私も、その役割をもって頑張っていきます。皆さん、一緒にたたかいましょう。