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明石市立の全校に生理用品を配備
きんもくせいプロジェクト

2022/03/23
 明石市は、2022年度予算(案)で、「きんもくせいプロジェクト」(生理用品サポート事業)として500万円の予算を組んだ。若者や女性が立ち寄りやすい施設に生理用品を配付し、相談窓口を開設するとともに、市立小・中・高校・養護学校(全43校)のトイレに整理用品を設置する。そのため、市は各校の事情に応じた設置方法や気になる点などを各学校に確認している。
事業の継続や現場の意見の尊重など、明石市の取り組みは評価できるものだ。
 明石市は、トイレに生理用品を配備するモデル事業を、市立高校で2021年7月から12月まで、中学校1校と小学校2校で10月から12月まで実施した。この事業を検証するために、アンケートを実施したが、事業の支障となる事例は見受けられず、小・中学校と高校では、生理用品を必要とする児童・生徒が一定存在することが確認できたとして、全校実施に踏み切ったものだ。
アンケート回答者数は、高校443人、中学校170人、小学校(4〜6年生)168人(別表)。
 悩み事では、「生理の日は授業がしんどい、集中できない」が高校で182人、中学校で62人、小学校で19人もいる。
授業の進め方や特に体育での配慮が必要であり、日常的な養護教諭の指導・目配り、担任の気づきが不可欠だと思う。      (元明石市議・永井俊作)
 
【アンケート結果】
          高  校    中学校     小学校(4〜6年)
事業を知っていた 393人(88.9%) 166人(97.6%) 164人(97.6%)
生理用品を使った  58人      53人       19人
急に必要になり使用 43人      44人       15人
トイレ設置が良い   393人               169人               161人
生理痛がつらい        259人                 57人                 19人