新社会兵庫ナウ

地域ユニオンあちこちあれこれ385

2022/02/09
 昨年12月18日、ユニオンあしやは第24回定期大会を開いた。この大会は、20年12月に神戸地裁尼崎支部に提訴した裁判闘争を闘う新浪花運輸分会の2人の組合員の激励を兼ねたものとなった。
 来賓として、ひょうごユニオン、神戸ワーカーズユニオン(3人)、武庫川ユニオン、あかし地域ユニオン、JPネット、自治労芦屋指導員労組等から仲間が参加してくれた。
 大会第1部で議案を承認した後、第2部では上原康夫弁護士から、これまでの裁判の経過などについての講演を受け、改めて争点の整理などについて認識を共有し、相互交流を行った。
 「新浪花の2人はよくがんばっている」との組合員の声に対し、「普通の生活をしているだけで、気持ちだけは強く持ち続けている」と2人は答えたが、月21万円の仮払い賃金での生活は厳しいものであることが再確認された。
 足掛け5年の長丁場の闘いとなった新浪花運輸分会の闘いの勝利に向け、お互いがあらためて決意を固めあった大会となった。
大会終了後、上原弁護士を囲んだ居酒屋での交流会が行われ、神戸ワーカーズユニオンの仲間の、神戸市内各地の名前の由来についての「講演」を受けながら楽しいひとときを過ごした。
 年が明け、1月に労働委員会から、不当労働行為救済申し立てについて、ユニオンにとって厳しい棄却命令が出された。
 その対応について、弁護士を交えての協議を行った結果、中央労働委員会に再審査申し立てを行うことを確認した。兵庫県相手の裁判を起こすか、現在闘われている裁判(未払賃金等請求事件)に集中すべく中央労働委員会への再審査申し立てを断念するか、いろいろ検討した結果の判断だ。
 1月12日は裁判期日だったが、雪の中をはるばる参加してくれた但馬ユニオンの仲間、そして闘争が終了しても参加してくれている武庫川ユニオンの新日本の仲間の傍聴支援には頭が下がる思いだ。
 大野克美(ユニオンあしや副委員長)