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おんなの目(2022年2月9日号)
2022/02/09
韓国語、学ぼうっと!
「60の手習い」のことわざのとおり、私は60才で韓国語を習い始めた。日本語ですら忘れて出てこない言葉も多くなったのに、覚える力も衰えているのに、無謀極まりない。習っても到底使い物にはならないだろうが、頭の体操と思って月2回韓国語教室に通っている。平日の昼間ということもあってか、生徒は50〜70代の高齢者ばかりだ。
通い始めて、煙草の韓国語を習った時、私は45年前の中学生の頃に引き戻された。長く忘れていた記憶がよみがえったのだ。当時、郡部に住む私は姫路市内にある中高一貫の女子校に通っていた。中3の頃は学校生活も中弛みになり思春期真っ只中なのもあって、不良に憧れ、そのグループと関わる同級生たちがいた。その一人に不良たちの煙草の隠語を知っているかと聞かれた。「知らない」と答えると、馬鹿にしたように、「煙草はタンベと言うんや」と言われた。韓国語で煙草はタンベと言う。この記憶は、いかに朝鮮半島出身者が日本社会の底辺に組み込まれたかということを物語っていると私は思う。
明治以降で言うと、明治政府は、最初から朝鮮を植民地にする野心を持って朝鮮と国交を結び、朝鮮人を安い労働力として日本国内に連れて来た。大日本帝国には韓国語を話す人たちがたくさんいたのだ。自転車をチャリンコと呼ぶが、ちりんちりんとベルの音からチャリンコになったという人がいる。が、私は明らかに韓国語からきていると思う。座席はチャリ、自転車はチャジョンゴという。パチンコ店経営者に在日が多いと聞くが、パチンコは朝鮮王朝時代の賭け事を意味する言葉だ(賭け事全般なのか特定の賭け事なのか知らないが)。パチンコが小さいものをはじくことから来ている日本語だというのは、こじつけとしか思えない。また、韓国語のノガダは、日本語の土方からきていて、きつい肉体労働の意味がある。数多くの人にその体験があったから、韓国語になったのだろう。
近代以降のみならず、遥か昔から朝鮮半島と日本の繋がりは深い。中国語と違って、韓国語と日本語は語順や助詞の使い方等々、とても良く似ている。元々は同じだろうと思えて来る。しかし、残念なことに学問としての言語学が日本に入って来た時、朝鮮を植民地支配し貶めるために、言語学は、朝鮮語と日本語とはまったくの別物だとするための道具となってしまった。今でも皇国史観論者や歴史修正主義者は、日本語は、韓国語やその他の言語とも全く関係ない孤立言語としている。
韓国語を習っていると、韓国語には漢字語と呼ばれる、日本語の熟語と同じ言葉がある。中国文化の偉大さと影響、そして長大な歴史の奥深さをつくづくと感じる。他の国々の言葉に敬意を払わずには居られない。韓国ドラマやKポップにハマって、韓国語を学ぶ人は多いが、日本と韓国朝鮮、中国との東アジアの近現代史ももっと学んで欲しいと思う。それも勝手な言い分の混じった強者の歴史ではなく、庶民の目からみた事実に基づく歴史を学んで欲しいと思う。(大野)
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「60の手習い」のことわざのとおり、私は60才で韓国語を習い始めた。日本語ですら忘れて出てこない言葉も多くなったのに、覚える力も衰えているのに、無謀極まりない。習っても到底使い物にはならないだろうが、頭の体操と思って月2回韓国語教室に通っている。平日の昼間ということもあってか、生徒は50〜70代の高齢者ばかりだ。
通い始めて、煙草の韓国語を習った時、私は45年前の中学生の頃に引き戻された。長く忘れていた記憶がよみがえったのだ。当時、郡部に住む私は姫路市内にある中高一貫の女子校に通っていた。中3の頃は学校生活も中弛みになり思春期真っ只中なのもあって、不良に憧れ、そのグループと関わる同級生たちがいた。その一人に不良たちの煙草の隠語を知っているかと聞かれた。「知らない」と答えると、馬鹿にしたように、「煙草はタンベと言うんや」と言われた。韓国語で煙草はタンベと言う。この記憶は、いかに朝鮮半島出身者が日本社会の底辺に組み込まれたかということを物語っていると私は思う。
明治以降で言うと、明治政府は、最初から朝鮮を植民地にする野心を持って朝鮮と国交を結び、朝鮮人を安い労働力として日本国内に連れて来た。大日本帝国には韓国語を話す人たちがたくさんいたのだ。自転車をチャリンコと呼ぶが、ちりんちりんとベルの音からチャリンコになったという人がいる。が、私は明らかに韓国語からきていると思う。座席はチャリ、自転車はチャジョンゴという。パチンコ店経営者に在日が多いと聞くが、パチンコは朝鮮王朝時代の賭け事を意味する言葉だ(賭け事全般なのか特定の賭け事なのか知らないが)。パチンコが小さいものをはじくことから来ている日本語だというのは、こじつけとしか思えない。また、韓国語のノガダは、日本語の土方からきていて、きつい肉体労働の意味がある。数多くの人にその体験があったから、韓国語になったのだろう。
近代以降のみならず、遥か昔から朝鮮半島と日本の繋がりは深い。中国語と違って、韓国語と日本語は語順や助詞の使い方等々、とても良く似ている。元々は同じだろうと思えて来る。しかし、残念なことに学問としての言語学が日本に入って来た時、朝鮮を植民地支配し貶めるために、言語学は、朝鮮語と日本語とはまったくの別物だとするための道具となってしまった。今でも皇国史観論者や歴史修正主義者は、日本語は、韓国語やその他の言語とも全く関係ない孤立言語としている。
韓国語を習っていると、韓国語には漢字語と呼ばれる、日本語の熟語と同じ言葉がある。中国文化の偉大さと影響、そして長大な歴史の奥深さをつくづくと感じる。他の国々の言葉に敬意を払わずには居られない。韓国ドラマやKポップにハマって、韓国語を学ぶ人は多いが、日本と韓国朝鮮、中国との東アジアの近現代史ももっと学んで欲しいと思う。それも勝手な言い分の混じった強者の歴史ではなく、庶民の目からみた事実に基づく歴史を学んで欲しいと思う。(大野)