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王子公園再整備基本方針(素案) 白紙撤回を
「市民ミーティング」実行委が行動
署名活動に大きな反響

2022/02/23
市民の関心は高く1時間で184筆の署名が集まった水道筋商店街での署名活動=2月6日、神戸市灘区
 神戸市が発表した「王子公園再整備基本方針(素案)」をめぐって、1月16日に210人が参加して多くの疑問や意見が述べ合われた「王子公園の未来を描く市民ミーティング」 を主催した「王子公園・市民ミーティング」実行委員会は、ミーティングでの意見集約通り、同「素案」の白紙撤回を求めて、2月から本格的な署名活動を進めている。
 同実行委員会の署名用紙には、「①不十分な素案、1日だけの説明会、短期間の意見募集で進められている『王子公園再整備基本方針(素案)』を白紙に戻してください、②王子公園・王子動物園は市民の財産です。基本計画作成は、市民参画で進めてください」の2点の要望が盛られている。
 2月6日昼、 新社会党灘総支部のメンバーら約10人がこの署名用紙を使い灘区の水道筋商店街で署名行動を行った。大学の誘致によってこれまで多くの市民が利用してきた遊園地やプール、サブグラウンドを廃止するという市の素案に対する地元住民の反響の大きさを反映して、約1時間の行動で184筆の署名が集まった。また、11日昼にはJR六甲道駅前でも約15人が参加した行動があり、これも1時間の行動で231筆の署名が、12日にはろっこう医療生協灘診療所前で102筆の署名が集まった。
 特徴的なことは、自分でも署名を集めたいと署名用紙を持ち帰る人が目立つように、この問題に市民自身が積極的に声をあげていることだ。年末年始を挟む短い期間で実施された市のパブリックコメントでは1500通を超える、かつてない多くの意見が集まった。
神戸市は、パブリックコメントに対する市の考え方をまとめて2月下旬頃にHPに掲載するとしているが、久元市長は1月の定例記者会見では「これだけの意見も寄せられているわけですから、この意見の内容を見て、今後どうするかということをしっかりと考えていきたい」と述べている。
 「王子公園・市民ミーティング」実行委員会は当面、2月一杯はこの署名運動に取り組み、今後の神戸市の動向などもみながら、3月下旬には他のいろいろなグループにも呼びかけ、取り組みの中間報告と交流を行う「市民ミーティング パートⅡ」の開催を予定している。
 署名用紙の請求や問い合わせなどは実行委員会事務局まで。電話078・200・6361、ファックス078・200・6351(こうべ保健サービス気付・金丸)