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沖縄の基地問題を訴え
チムグクルで考えよう デニー知事トークキャラバンin神戸
オンラインで開催  2.9

2022/02/23
トークキャラバンでは玉城デニー知事(上)が講演したのち、各分野からの発言者によるトークセッション(下)も行われた=2月9日
 今年は沖縄復帰から50年、また、沖縄県と兵庫県が友愛提携の協定を結んでから50年という節目の年だ。しかしながら現状は、辺野古新基地建設反対の沖縄の民意が知事選挙や県民投票で何度も示されてきたにもかかわらず、日本政府は、マヨネーズ状の地盤の上に物理的にも建設が不可能だとされる基地の建設へ、法律を無視し、法解釈をねじ曲げながらまい進しつづけている。
 こうしたなか、玉城デニー沖縄県知事が米軍基地の負担をめぐる問題を全国の人に知ってもらいたいとトークキャラバンを続けているが、沖縄県が主催する「チムグクルで考えよう デニー知事トークキャラバンin神戸」が2月9日、コロナ禍のためオンラインで開かれた。「チムグクル」とは「真ごころ、優しさ」を意味する沖縄の言葉だ。
 「せやろがいおじさん」こと榎森耕助さんの司会で進められたトークキャラバンでは、まず、沖縄県がYoutubeで公開している動画が上映され、沖縄県の基地問題と基地負担の現状、とりわけ辺野古新基地建設問題や日米地位協定の問題が分かりやすく説明された。
 続いて玉城知事が講演し、基地問題の歴史的経過や基地負担の現状などをさらにくわしく語り、沖縄の米軍基地の問題、そして日米地位協定の問題はまさに日本全体の問題であることを考えてほしいと訴えた。
 その後、柳澤協二さん(元防衛研究所所長)がコーディネーターとなってトークセッションが行われ、高崎庄二さん(辺野古の海に基地をつくらせない神戸行動、市民デモHYOGO)、高作正博さん(関西大学法学部教授)、斉加尚代さん(毎日放送ディレクター)がそれぞれの立場から、草の根の活動報告、法律論からの問題点整理、メディアとしての問題提起などを発言した。