トピックス

アスベストの危険性と対策を訴え 
自身・石綿・マスク支援プロジェクト  1.15 三宮

2022/02/09
小西達也理事長らがリレートークでアピールした=1月15日、神戸市中央区
 アスベストの被害から身を守るための「地震・石綿・マスク支援プロジェクト」の街頭行動が、阪神・淡路大震災から27年を前にした1月15日午前、今年も三宮センター街東口で行われた。
 中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会ひょうご支部、アスベスト被害者救援基金、ひょうご労働安全衛生センターのメンバーら約30人が、チラシと不織布マスクを配布しながら、リレートークで深刻な健康被害をもたらすアスベストの危険性とその対策を訴えた。
 アスベストによる健康被害は、アスベスト粉じんを吸い込み、10数年から40年もの長い潜伏期間を経て、中皮腫や肺がんなどの重篤な病気を発症する。そのため「静かな時限爆弾」と呼ばれている。
 大震災では数多くの建物が倒壊、復旧・復興の工事で大量の粉じんが飛散した。工事従事者だけでなく、被災地の住民、子どもたち、ボランティアも粉じんを吸い込んでいる。長い潜伏期間を考えると、今後の健康被害が懸念される。
 リレートークでは、ひょうご労働安全衛生センターの小西達也理事長らが、①アスベスト粉じんから身を守るために防塵マスクを正しく装着できるようにし、家庭・学校・地域に防じんマスクを備蓄すること、②国や自治体に働きかけ、建物のアスベストを安全な方法で除去すること、③アスベストに関する基本的な知識を市民や子どもたちに広め、予防のための環境教育活動に取り組むことなどの重要な課題を市民に呼びかけた。(菊地)