新社会兵庫ナウ

年頭に思う①

“みんなが元気になる”まちへ

神河町長
 山名宗悟

2022/01/20
 昨年11月21日執行の神河町長選挙では、町内外を問わず多くの方々から温かいご支援を賜り、4期目の神河町政を担わせていただくことが出来ましたことに心から御礼を申し上げます。気持ちを新たに初心に立ち返り、元気な神河町づくりに邁進いたします。
 振り返りますと高校卒業後、地元の役場に勤め、地域では青年団、消防団、村の役員を担わせていただく一方、本来業務はもとより20年以上労組役員のほか、産別を越えた労働運動にも携わることが出来ました。その間、職場に限らず労働運動関係者や何よりも心から信頼出来る多くの仲間に出会うことが出来たこと、そして傍で支えてくれた家族がいてくれたこと。そんな多方面にわたる多くの皆様方の絶大なご支援の下、神河町長に就任させていただいてから12年の月日が流れてゆきました。
 今年17年目を迎える人口1万1千人余りの町ですが、この間、「ほんまに一つの神河町」「住むならやっぱり神河町」「交流から定住」「交流から関係そして定住」「大好き私たちの町かみかわ」をキャッチフレーズに、「これからの町づくりは多くの人々が集う街でなくては町の将来はない」を柱に、職員をはじめ神河町関係者の皆様と共に、とにかく「神河町」の認知度を高めることを常に意識して町のPRと地域活性化策に全力投球の12年でした。
 ここ4年間は、「恒久平和のまち宣言」「部落差別の解消の推進に関する条例」制定、脱炭素社会を目指す「クールチョイス(賢い選択)なまち宣言」等、SDGsの視点を踏まえた新たな町の理念の取り組みでした。
 一方で、毎年開催してきました40集落行政懇談会での切実な要望。野生動物による杉・檜・農作物の被害、地球温暖化と森林環境の悪化がもたらす治水保水機能低下、山間部の深刻な担い手不足と耕作放棄等々の課題。
 これからの4年間は、地域創生事業の推進はもちろん、喫緊の取り組むべき課題解決とあわせて中・長期に取り組む、あるいは目指す目標をしっかりと定め、全力で各種事業に取り組む決意です。山の再生・農業の再生。言うのは簡単ですが、実現させるには私たち行政が、そして地域が一体となった一つの覚悟が必要です。
 そのためにも将来を見据えた持続可能な町づくり指針は必要不可欠です。2050年カーボンニュートラル「脱炭素社会」等のSDGsに対応した事業推進と合わせ、「2050神河将来ビジョン」を策定いたします。
 すべての人々の幸せを願い、住民福祉の向上と『みんなが元気になる』神河町づくりに、「とことん・一生懸命」頑張ります。