新社会兵庫ナウ

年頭に思う(要弘太)

憲法を護り活かすために

新社会党芦屋総支部
社会福祉部長
要コウタ

2022/01/19
 昨年は、私自身にとって大きな決断の年となりました。
 23年間障がい者福祉の現場一筋で勤めてきましたが、長く勤める中で頸椎・腰椎椎間板ヘルニアが発症しそれまでのようには動けなくなった時や、福祉の分野以外にも視野を広げてみたい、自分の実力を試してみたいと思う時があり、転職を考えたこともありました。しかし、現場での働き甲斐に勝るものはありませんでした。
 今回、芦屋市議会議員選挙に立候補のお話をいただいた時、私に務まるのか不安が大きかったのですが、今までの経験を活かせるのではないかと熟考の末、決断いたしました。予定候補者に選出されてから早9か月が経ちました。この間、昨年7月にキックオフ集会、12月には「要コウタを囲む会」を開催していただきました。地域の方々から貴重なご意見を頂戴し、たいへん活動の参考になりました。深く御礼申し上げます。
 ご挨拶まわりの際には、前田辰一前市議の引退を惜しむ声が非常に多く、改めて地域への貢献度の大きさを再認識いたしました。今は実績がなく、頼りのない存在でありますが、前田前市議の指導の下、「真摯に・丁寧に」地域の課題に取り組んでまいります。
 現在の政治腐敗は深刻です。昨年行われた衆議院選挙では自民党が前回よりも少し減らしたものの261議席、日本維新の会が前回の4倍近い41議席を確保しました。この結果を受け、いよいよ改憲に向け動き始めようとしています。
 こうしたなか、まずは私自身が憲法を正しく知ることから始めようと、改めて憲法を読み返しました。かみしめる意味で前文の一部を抜粋しますと、「われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し……恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。……われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有する」とあり、第99条には「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」としています。しかし現状は、生活困窮者が増加し、軍備は増強の一途を辿っています。すべて憲法違反です。
 私は憲法を護り活かすために立ち上がりました。「改憲と言う前に違憲を正せ」を強く訴えてまいります。