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5つの重点課題で”つなぐ”活動を続ける
神戸市会議員 小林るみ子

2022/01/19
神戸市の王子公園再整備計画ではこの遊園地もなくなってしまう
 コロナ感染症による災害に向き合ってきたこの2年間。平時の課題が露わになりました。医療・介護・保健体制の脆弱さの要因の1つには、1990年代から始まった行財政改革による保健所・病院・病床の削減があります。150万都市の神戸市にただ1か所しかない保健所。もう一度各区に保健所を!これがまず1つめの大きな課題です。
 2つめの課題は、行財政改革による公務員削減の問題です。この間、水道局、区役所市民課・保険年金医療課で民間への業務委託が進められ、派遣社員が配置されています。神戸市は、「順調に進んでいる」と言っていますが、職員、派遣社員、そして市民にしわ寄せが起きている業務委託については、市民と一緒にチェックしていきます。
 3つめの課題は、子どもの貧困です。過重になる教員の多忙化、管理強化、精神疾患による休・退職の教員の増加、いっこうに減らない”いじめ”、不登校の子どもの増加、そして、このたびのコロナ災害による教育格差の更なる拡大。それに追い打ちをかけるように導入・推進されている文科省のGIGA構想。公教育のあり方を見直す時期です。
 4つめの課題は、女性の貧困です。女性の自殺者が増加しています。その背景には、女性の経済的貧困があります。このたびのコロナ災害による低賃金・不安定雇用の非正規労働者へのしわ寄せは、とりわけ女性に、なかでもシングルマザーに向けられました。そしてそれは、子どもの貧困に連動するものです。
最後に、5つめは、王子公園再整備計画と旧灘区役所跡地利活用問題という、地元灘区の課題です。不十分な市民への周知、1回ぽっきりの説明会、正月を挟むわずか1か月間の形式的なパブリックコメント。このような神戸市の手法に対して、「ちょっと待って!私たちの声を聞いて!」と今、市民の政治への参加が求められています。
 今年もまた、皆さんとともに、市民と市政を、市民と市民を、市民と希望を“つなぐ”活動を続けます。今年もどうぞよろしくお願いします。