新社会兵庫ナウ

若者のひろば(2021年12月29日号)

2021/12/29

コロナ禍で不自由つづく大学生活

 11月14日に私の通っている大学で2年ぶりに学祭が開催されました。
私の所属するサークルでは、夏休みに行った輪読会やテーマ研究の報告を展示し、使用した参考文献を机に置いて自由に読めるようにしたほか、サークルメンバーがテーマを決め、書いたレポートを冊子にまとめて展示を見に来てくださった方に配布するといったことをしていました。
 今年の学祭は、このご時世なので当然ではありますが、各校門で検温を行う、建物の入り口にアルコール消毒液を置くなどの感染症対策をして行われました。
 しかし、これだけならまだしも、違和感を覚えたのは「大学に籍を置く学生を含めて、学祭当日に大学に来る人は事前に予約をしなければならない」という点でした。
 HPにある申請フォームで受付を行い、学祭の数日前になると申請した際に登録したメールアドレスにQRコードが送信されて、当日は入場時に検温とともに係員に提示するというシステムだったのですが、周囲の知人にはそのようなシステムになっていることを知らなかったという人も複数人いて、教えた後にじゃあ申請してみようかとHPに行ったところ、入場者の制限を行っていたためか、入場申請ができなくなってしまっていた、という状況になってしまいました。
 当然のことですが、大学のような人が常日頃から多く集まる場所でしっかりと感染症対策を行うということは大切ですし、学祭となると学生や教職員だけではなく、学外から参加する一般人の方たちも多くいるので、人数制限を行うというのもある程度は仕方ないのではないかと思います。ですが、学祭のような外部に開かれている行事で入場制限を行うというのは初めてのことであり(去年はコロナの影響で学祭そのものが中止でした)、今年は開催しますよという告知と共に、入場が事前予約制であること、人数制限があるから早めに参加の申請をしてほしいということなどをもっとしっかりと発信しなければ多くの人に伝わらなかったのではないかと考えてしまいます。
 私は現在大学2回生で、今年が大学に入学して初めての学祭だったので、以前はどのような雰囲気だったのか、どれくらい人が来ていたのかということは分かりません。しかし、今年私の大学で行っていたようなかなり強い感染症対策を行い、入場者も事前予約制にして行わないといけないような状態というのは当然ながら好ましい状況ではありません。なので、来年以降はコロナが一定程度収束して今年のような厳しい制限を課すことをしなくても開催ができ、誰でも自由に出入りして楽しめるような学祭を行えるようになって欲しいと思います。 (梅垣)
者のひろば(2021年10月27日号)