ひょうごミュージアム

ひょうご描き歩き124

2021/12/15
太陽公園
(姫路市打越)

 
 ヨーロッパの城を観てきたわけではもちろんない。姫路・書写山の西を車で走っていると、山の上に白亜の城が目に入ってくる。それが太陽公園の「白鳥城」。ドイツのノイシュバンシュタイン城をモチーフにして造られたものだ。
 海外旅行が難しい障がい者に世界を見せたいとの思いで、約30年前に峰相山山麓の広大な土地にテーマパーク「太陽公園」が造られた。
石で造られた世界の建造物や遺跡、石造などのレプリカが設置された「石のエリア」と白鳥城のある「城のエリア」の2つのエリアで構成。石のエリアにはトルハルバン、モアイ像、マーライオン、凱旋門、秦始皇帝兵馬俑坑、天安門、万里の長城、ピラミッド等が約70ある。所詮まがい物と侮るなかれ、どうしてどうして、これがなかなかのもので見応え十分、特に兵馬俑は圧巻。海外旅行など叶わぬ身にとって、気軽な世界旅行の真似事が叶う施設だ。
 この施設は社会福祉法人グループが運営していて、障がい者と健常者が一緒に働く場を目指している。障がい者支援施設なども同じ敷地内に在って共生の場になっている。
 モノレールで白鳥城に上がると、口と足で描く芸術家協会の絵が展示された部屋やトリックアートのエリア、コスプレ撮影室などもある。(嶋谷)