新社会兵庫ナウ

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2021/12/15
後期高齢者の医療費窓口負担2割反対運動を開始
 
 熟年者ユニオンは後期高齢者医療保険改悪反対の闘いを再出発させる。
昨年の晩秋より年金組合などの呼びかけで反対署名運動が行われてきたが、年末に国会へ上程されて以降は運動が「自然消滅?」してしまった。
 今年に入り、いよいよ国会で健康保険法改正(改悪)が審議されるのを契機に、街頭で改悪案は高齢者のいのちとくらしに直結するものであり許すことはできないと声をあげるとともに、新聞記事や厚労省のホームページなどを調べて学習会を積み重ねてきたが、通常国会の会期末、後期高齢者の診療窓口負担が2割になることが自・公・維新・国民の賛成により決められてしまった。
 いささか消化不良の感がぬぐえぬまま対策を検討。「実施時期は22年10月以降。詳細は次期国会か政令で決める」との文言があるので運動を再構築することにした。
 敬老パス・福祉パス改悪反対の闘いでは、「実行委員会」をつくって署名を取り組み、神戸市会に請願と陳情を提出して委員会や本会議も傍聴した。結果は不採択に終わったが、ある意味では納得のいく闘いであった。
 この闘いを参考に、署名集めと議会への請願を検討した。後期高齢者医療保険は市町から県に所掌替えがなされたのを受けて県議会へ請願を提出することを決め、趣旨に賛同する団体にも参加を呼びかけた。2月16日に負担増反対の声を上げてから9か月の間コロナ禍で動きが制約され、そのうえ総選挙・神戸市長選挙で中断が続いたが、11月10日、熟年者ユニオンをはじめ7団体が一同に会して「高齢者医療改悪に反対する兵庫の会」を起ち上げた。会長には大槻信夫さん(全日本自治体退職者会兵庫県本部会長)を選出した。今後、県会議長宛ての署名を中心に活動を行う。趣旨は、①2022年10月施行予定の医療費2割負担を撤回すること、②後期高齢者医療保険制度が正常に運営できるよう税財源の拡充をはかることの2点の意見書を国へ提出するよう要望することだ。
 そして、12月18日午後2時より神戸市勤労会館でキックオフ集会を開催することも確認した。
 熟年者ユニオンは年明けから本格的に尼崎から明石までのターミナルで署名活動を始める。
加納功(熟年者ユニオン事務局長)