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沖縄の戦後史を考える
市民デモHYOGO連続学習会・第5回

2021/12/15
読谷村から駆け付け沖縄の戦後史を語る富樫守さん=11月27日、神戸市勤労会館
 市民デモHYOGOが主催する連続学習会の第5回が11月25日、オンライン参加も併用して神戸市勤労会館で開かれた。
 今回は沖縄シリーズの第2回で、「沖縄の戦後を沖縄現地から考える」をテーマに、読谷村在住の反基地活動家、富樫守さんを講師に招いた。
 学習会ではまず学習会班作成の沖縄戦後史の年表を元に西信夫さんが、①沖縄の米軍基地の推移、②基地被害、③反基地の闘いをポイントに戦後の沖縄を概観。米軍基地と基地被害を押し付けてきた沖縄に対する本土の人々の無知・無関心が今も沖縄への差別構造を継続させていると指摘した。
 つづいて富樫さんが、「辺野古の闘いからみる沖縄戦後史」と題して講演。米軍兵士の犯罪が横行し、軍の立ち退き命令で遺骨の収集さえままならなかった戦後の混乱期の集落の状況の話から始まり、土地収用令と強制立ち退き、基地拡大をめぐる島ぐるみ運動、さらには本土復帰運動をめぐる県民意識の動向、そして復帰後の日本政府への失望と、時代を追って詳しく解説。さらに辺野古新基地建設をめぐるさまざまな攻防の歴史と現状などの報告が行われ、沖縄のアイデンティティと本土の運動との連携の重要性が強調された。