新社会兵庫ナウ
水脈(2021年11月30日号)
2021/11/30
11月13日の毎日新聞全国世論調査。総選挙を経て、①立憲民主党、共産党の選挙協力、②議席増の維新のイメージ、③いわゆる「比例復活」について尋ねた▼選挙後、共産党と選挙協力を行った立憲民主党への揺さぶりは凄まじい。調査では、協力を「続けるべきでない」43%、「続けるべき」19%。結果からは、来年参院選での選挙協力は迷わず推進、と逆に自信を持たせてくれる▼維新に「改革政党」のイメージを持つ人が47%。腰を据えて新自由主義に最も親和的な維新の暴露をやっていく必要がある▼さて、選挙区では落選しても比例で当選する、いわゆる「比例復活」。なかなか受け入れられず「見直すべき」は74%にものぼる。かつて朝日新聞記者だった石川真澄さんは、比例代表を先に開票すれば「○△党□□人当選、重複立候補の▽□さんは選挙区で当選」と何も問題はないと言って、ずっと納得していたから、「比例復活」という言葉遣いを私はあまり好まない。そもそも比例代表選挙を小選挙区選挙と組み合わせたのは、少数派政党を著しく不利にさせ民主主義を破壊する小選挙区制の弊害を緩和する措置だったのだ(緩和策は並立制やブロック比例制で骨抜きにはされたが……)。