新社会兵庫ナウ

地域ユニオン あちこちあれこれ(2020年3月24日号)

2020/03/24
会社の不誠実と闘う決意
 今回は、不当労働行為の救済申し立てを県労働委員会(以下、県労委)に行うことになった新浪花運輸分会の報告をしたい。
 同分会は、一昨年8月に賃金と労働条件の改善についての相談を受けて組合への加入となり、会社側へユニオン加入通知と要求書を提出して交渉を開始した。
 昨年には会社側が県労委に申し立てた「あっせん」もあった。内容は解決金の支払いや、ユニオンへの丁寧な説明と良好な労使関係の構築を会社側へ求めたもので、ユニオンとしても受け入れた。そして、早期の妥結を求めた要求書を会社側に提出して交渉を再開した。 2名の組合員は「俺たちが納得できるように答えてほしい」と回答を求めたが、会社側は昨年末の12月に妥結することなく、一方的に賃金を支給してきた。ユニオンは会社側へ抗議を行うとともに、県労委への不当労働行為の救済申し立てを行うこととした。  3年に及ぶ団体交渉を行なってきたが、会社側の対応は許せないと県労委での闘いを2名の組合員は決意してくれた。
 いま、この問題を精一杯闘わなければと思っている。
 また、芦屋市水道労働組合(私の出身組合)の仲間たちも、誠実な団体交渉の実施を求めて県労委での救済申し立てを闘っている。いまは県労委による和解勧告を受け、協議が進められているところだ。
 この仲間の闘いに学びながら、私たちの新浪花運輸分会の取り組みを進めていきたい。私たちの県労委の闘いが今後どう進展していくかはこれからの取り組みにかかっている。芦屋地域の仲間に訴え、広げ、支えてもらうことだ。あわせて県下のユニオンや仲間のみなさんへご支援をお願いして闘いを強めていきたい。
 小畑広士(ユニオンあしや委員長)