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ヒロシマ・ナガサキを風化させない
反戦アニメ「はだしのゲン」を観る
平和憲法を守る高砂市民の会

2021/10/13
 コロナ禍のなか約20人が参加して恒例の「平和を考える集い」を開く=9月25日、高砂市
 平和憲法を守る高砂市民の会が主催する恒例の「平和を考える集い」が9月26日、高砂市内で20人余りが参加して開かれた。
 今回は、中沢啓治氏が自身の原爆被爆体験を基にした自伝的漫画が原作の反戦アニメ『はだしのゲン』の上映会。原作は多くの人が一度は読んだことのある作品だろうが、被爆76年、ヒロシマ・ナガサキを風化させてはならないとの願いで上映された。
 広島に住む国民学校2年生の主人公・中岡元が、原爆で父、姉、弟の3人を亡くしながらも、たくましく生きる姿を描いている。アニメならではの強烈なインパクトをもって描かれていて、原爆の惨さがリアルに伝わってくる。その強烈さ故か、原作の漫画は学校の図書室からは取り払われてしまっていると聞く。
 小さな子ども連れで参加してくれている参加者を見ると、ヒロシマ・ナガサキが未来の子どもたちに伝え続けられていくことを願わずにはいられなかった。
 DVD上映後、「核兵器禁止条約」の全文に目を通した。条約にかけるグローバル・ヒバクシャをはじめとする世界の願いを受け止め、唯一の被爆国日本が未だ署名も批准もせず、オブザーバー参加さえしようとしない日本政府の姿勢に改めて強く憤り、核兵器廃絶の先頭に立たなければならない国の国民としての使命を新たにした集会であった。(嶋谷)