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ひょうご描き歩き 121
姫路港(姫路市飾磨区)
2021/09/14
前号の飾磨津物揚場跡から河口を下ると、みなとドームの先に姫路港がある。ここは小豆島福田港へのフェリー及び姫路から約18キロ南西の播磨灘に浮かぶ家島(いえしま)諸島への汽船乗場。家島諸島は釣りや海水浴のほか、アウトドアスポーツとしてのカヤックなどマリンスポーツを楽しむ人たちがよく訪れるようだ。大小40余りの島々からなり、人が住むのは家島、男鹿(たんが)島、坊勢(ぼうせ)島、西島の4島。対岸から遥かにこの家島諸島を眺めるとき、いつも痛々しく感じるのが東端にあって、削り取られ瘦せ細った姿に変えられていく男鹿島の姿。採石島として100年以上の歴史を持つらしいが、茶色に露出した島肌はまるで獣に食いちぎられていく様に似て痛々しく感じる。沖縄辺野古の米軍新基地建設のための埋立てにここの採石が使われるのではないかと気になった時もあった。
この姫路港の傍に県立飾万津臨海公園が造られていて、そこに飾磨湛保海水浴場跡の石碑が立っているので、かつてはここに砂浜が広がっていたのではないかと推測される。
姫路港は、古くは万葉の時代から瀬戸内海の東部に位置する播磨地方の海の玄関口として大きな機能を果たしてきた港である。(嶋谷)
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この姫路港の傍に県立飾万津臨海公園が造られていて、そこに飾磨湛保海水浴場跡の石碑が立っているので、かつてはここに砂浜が広がっていたのではないかと推測される。
姫路港は、古くは万葉の時代から瀬戸内海の東部に位置する播磨地方の海の玄関口として大きな機能を果たしてきた港である。(嶋谷)