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ひょうご描き歩き 120
飾磨津物揚場跡
(姫路市飾磨区)
2021/08/10
生野を発して鉱石を運ぶ「銀の馬車道」は、神河町の福本藩陣屋、宿場町粟賀、屋形、辻川、砥堀を経て終着点「飾磨津」に達する47㎞の道程。ここまで運ばれてきた鉱石は、船に移し替えられて瀬戸内海に浮かぶ香川県の直島精錬所に運ばれインゴット(地金)になる。この直島、今はアートの島として知られる。
「飾磨津」は山電飾磨駅から南へ浜国をわたると野田川の河口に往時をしのばせて存在する。スケッチの右手の浅田化学工業の正門前に「銀の馬車道」の表示がある。界隈には倉庫、荷積場が築造され、生野銀山と同じくそこで造られた赤レンガを使った倉庫等が建てられた。同場所に赤レンガ壁の倉庫の一部と塀が現存している。「飾磨津」は古くから野田川河口に開けた港で、瀬戸内海の往来船や北前船の寄港する港として賑わった。
ここから北に延びる飾磨街道沿いには、「銀の馬車道」が鉄道に取って代わられた後も昭和の初め頃までは蹄鉄屋や馬具店などが軒を並べ大いに繁盛したという。街道沿いには播州の浄土真宗拠点の亀山本徳寺など寺院も多く、また玉地地区には明治中期建立の今村家住宅もある。河口の先には、小豆島や家島に渡る連絡船の姫路港がある。(嶋谷)
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「飾磨津」は山電飾磨駅から南へ浜国をわたると野田川の河口に往時をしのばせて存在する。スケッチの右手の浅田化学工業の正門前に「銀の馬車道」の表示がある。界隈には倉庫、荷積場が築造され、生野銀山と同じくそこで造られた赤レンガを使った倉庫等が建てられた。同場所に赤レンガ壁の倉庫の一部と塀が現存している。「飾磨津」は古くから野田川河口に開けた港で、瀬戸内海の往来船や北前船の寄港する港として賑わった。
ここから北に延びる飾磨街道沿いには、「銀の馬車道」が鉄道に取って代わられた後も昭和の初め頃までは蹄鉄屋や馬具店などが軒を並べ大いに繁盛したという。街道沿いには播州の浄土真宗拠点の亀山本徳寺など寺院も多く、また玉地地区には明治中期建立の今村家住宅もある。河口の先には、小豆島や家島に渡る連絡船の姫路港がある。(嶋谷)