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これでも「パラ」強行開催か!
「爆発的感染拡大」で医療逼迫
この政権では国民の命は守れない

2021/08/10
女性たちが「オリ・パラ中止を!」と訴えて炎天下でスタンディング行動=7月24日、JR元町駅前
 まさに「爆発的感染拡大」だ。新型コロナの1日の新規感染者数が4千を超えた東京や関東だけでなく、全国で急拡大。連日、過去最多を記録し、1日の国内感染者数も1万人を超えた。この事態に、政府は緊急事態宣言を8月2日から31日まで大阪府など4府県に新たに拡大するとともに、兵庫県など5道府県にはまん延防止等重点措置を適用した。だが、「爆発的感染拡大」の可能性はかねてから専門家が指摘してきたことだ。それに十分な危機感を持つことなく、根拠なき楽観主義で五輪の開催を強行し、誤ったメッセージを国民に発してきた政権の責任が問われなければならない。
 程度の差はあれ、すでに医療提供体制の危機が深まっている。だが、菅首相からはこれほどまでに急激な感染拡大が進んだことへの反省や責任の言葉はいっさい聞こえてこない。不安や疑問に対してもまともに答えない。切り札としてきたワクチン接種にしても、供給が不足してペースダウンしていても、逆にこれまでの成果を並べ立てて、今後の楽観的な見通しだけを述べる。しかもなお、国民には我慢を強いる一方で、パラリンピックも開催強行の姿勢だ。
 これほど国民の命と暮らしを軽く扱う首相には一刻も早くその座を降りてもらわねばならない。