新社会兵庫ナウ

地域ユニオンあちこちあれこれ 373

2021/07/27
負けても闘うことが大切
 
 但馬ユニオンは6月20日、豊岡市内で第11回定期総会を開いた。
冒頭、西原良実委員長のあいさつに続き、来賓のあかし地域ユニオンとユニオンあしやから連帯のあいさつを受けた。
 その後、2020年度の闘いとして、①復職や昇任を求めていた弘徳学園豊岡短大分会の県労働委員会への救済申立てが棄却となったこと、②同僚からの暴力やいやがらせがあったSSA工業(株)との団体交渉では、年次有給休暇残日数相当の解決金を支給させたこと、③養父市役所会計年度任用職員の次年度非更新の問題では、団体交渉ができずに公平委員会への措置要求を行ったが、それも任命権は市当局の管理運営事項であることを理由に却下されたこと、などが報告された。
 また、コロナ禍でも定例会議(執行委員会)を毎回実施し、労働相談も3回開設、メロンとリンゴの物販活動での努力や成果の報告もあった。
 今後の活動方針については、豊岡短大分会の労災認定をめぐり、中央労働保険審査会の再審査請求「棄却」の結果を受け、裁判闘争の方向を模索し闘いを継続していくことなどが提案された。
 討論では8人が発言。短大分会のM組合員は県労委の闘いの支援にお礼を述べ、「働く者の考え方を示すことができた」。また、S組合員は「以前は解雇もあったが今はなくなった。職場の問題は多いが、闘いがあったからこそ相手を牽制できた」と報告。任用非更新で闘ったI組合員は「立ち向かう決断がなかなかできなかったが、覚悟を決めてやらないといけない。採用時には条件を明確にしてもらうことが大切だ」などと発言した。
 たしかにこの1年間の闘いではあまり成果が上がらなかったが、これらの組合員の発言によって「負けても闘うことが大切」と、元気をもらえる総会となった。
 最後は、委員長に復帰した岡田一雄新委員長のリードで、間仕切りの隣部屋への配慮のため“声なき団結ガンバロー”で締めくくり、今年の総会を無事終えた。
島田 斉(但馬ユニオン書記長)