トピックス

暮らしに密着した運動と組織へ
新社会党兵庫県本部が定期大会

2021/07/27
 新社会党兵庫県本部(粟原富夫委員長)は7月18日、第27回定期大会を神戸市内で開いた。今大会で党が取り組むべき主な課題として打ち出されたのは3点。第1に、コロナ禍で奪われた暮らしを取り戻し、より人間らしく生きるために、最低賃金引上げや社会保障の拡充など、暮らしに密着した要求をもとにした活動を日常的に地域からつくりだし、自治体闘争に結びつけていくこと。第2に、コロナ禍対応で失政をつづける菅政権への人々の不満と怒りを市民と野党の共闘に結集し、秋の総選挙で菅政権打倒と政権交代を目指すこと。さらに、23年の統一自治体選挙をはじめ、当面する自治体議員選挙に候補者を立てて闘い抜くこと。第3には、結党から25年の間に培ってきた運動と組織を次世代に引き継いでいくという課題だ。大会ではこれらの課題に沿うように各代議員から取り組みが報告された。

運動と仲間づくりへ積極的で前向きな発言が相次いだ新社会党兵庫県本部第27回定期大会=7月18日、神戸市勤労会館
 
 大会では粟原委員長のあいさつ(別掲)ののち、コロナ禍を考慮して来賓の出席は政党だけに限られたが、立憲民主党(舩川治郎県連副代表)、社民党(大椿ゆうこ全国連合副代表)、共産党(松田隆彦県委員会委員長)、緑の党(松本なみほ県本部共同代表)から野党共闘の発展と菅政権打倒を訴える連帯のあいさつがつづいた。
 午後からの討論の冒頭、岡崎ひろみ中央本部委員長があいさつ。新自由主義の矛盾のなかで新たな価値観を持ち始めた若い世代の意識の変化にも注目し、党はとにかく仲間を増やすこと、次世代に引き継ぐことの1点に全力をあげると強く訴えた。
 その後、事前の発言通告にもとづき18人の代議員から積極的で前向きな発言がつづいた。
23年芦屋市議選に立候補を決意した若い党員、要弘太さんの決意表明、先の尼崎市議選で5選を果たしたつづき徳昭市議の選挙総括、10月の西脇市議選での4期目の挑戦を表明した村井正信市議の、住民と密着した地域での地道な日常活動の報告など、自治体議員や自治体闘争の重要な意義を浮かびあがらせる発言だ。
また、総選挙に向けて、立憲予定候補の選対(10区)や市民選対(7区)に関わっている党員の活動報告は野党共闘における新社会党の役割を再確認するものとなった。
 さらに、憲法を生かす会運動や脱原発闘争、コロナ禍のなかでの、指示待ちではない、自主的で創意をこらした大衆行動、高齢者や女性の運動の報告なども相次いだ。
 このほか、2人の青年党員による、若い仲間づくりの学習会の取り組みや、青年委員会のさらなる活発化への支援を訴える発言によっても大会そのものが元気づけられた。
 大会では、次世代への引継ぎも展望した書記次長の2人増員(3人体制へ)や青年、女性の執行委員の増員を含む新たな役員体制を選出した。
《選出された新四役》○委員長=粟原富夫(再)○副委員長=上野恵司、加納花枝、永井俊作、鍋島浩一(以上、再)○書記長=菊地憲之(再)○書記次長=岡粼彩子(新)、戸田恵久(新)、中村伸夫(再)