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コロナ禍の自治体・医療・介護・教育
現場の苦労などを交流
アイ女性会議ひょうごが第60回大会

2021/07/27
 アイ女性会議ひょうごの記念すべき節目となる第60回大会が7月4日、神戸市内で開かれた。コロナ禍を経て2年ぶりにリアルに顔を合わせ、近況を交流しながら、対面することの大切さをしみじみと共有しあえる大会となった。

2年ぶりのリアルの対面での交流を喜び楽しんだ大会=7月4日、神戸市中央区



 大会では、コロナのワクチン接種をめぐっての論議が集中。二転三転する政府の方針に振り回された自治体担当者や、医療介護現場の苦労や、接種しない人に対する排除の動きが出ていることなど新たな差別の危険性も指摘された。
 教育の現場ではコロナ禍で前倒しされた教育GIGA構想の問題点も。「ひらがなもおぼつかない孫がランドセルにタブレットを詰め込んで帰ってきた」など、学校現場や家庭に持ち込まれた混乱とそこから生じる格差にもしっかりと目を向け、市民の立場で声を上げていこうということも提起された。
 発言で特に印象深かったのは、会員間で20年続いているグループ「ほっと」。学校に行けない子を持つ親がつながり、支えあってきた20年。わが子の悩みを涙ながらに語りあえる場がこの20年を支えてきたと報告された。
 大会終了後は、JR神戸駅前で間近に迫った「東京オリンピック中止!」を訴えるスタンディング行動を行った。行き交う人々はそのプラカードの訴えをしげしげと見て通り過ぎ、「なんで反対なんですか」と真剣に尋ねてくる学生もいて、インパクトのある行動となった。(丸山)