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加古川で憲法カフェ開催
若者2人が「広島から平和の訴え」

2021/07/27
 憲法を生かす加古川・稲美・播磨の会は7月3日、県加古川総合庁舎内の「かこむ」で第7回憲法カフェを開き、22人が参加した。
 「広島から平和の訴え」をテーマにした憲法カフェでは、27歳と26歳と若い2人に被爆地ヒロシマをめぐる感想や思いを語ってもらった。
姫路市在住のKさんは、「21歳で広島を訪ねた時、平和資料館で直視できない映像に愕然とした。そんな事実はそれまで教えられてこなかったし、衝撃が走った」と、パネルを前に熱く語りだした。Kさんはその後、毎年広島に足を運び、思いを込めて独自の遺族名簿を自分でつくる。「平和公園と言われる場所にも家があったし、17万人もの犠牲者が出たことも知らされていない。展示品そのものにも『目力』があり、後世に語り継いでいきたい」と訴えた。
 稲美町のIさんは、「反核平和の火リレー」の取り組みのなかで「広島の旅」に取り組んだ経験を語ってくれた。原爆の被害だけでなく戦争の加害者としての実相にふれることで、青年に平和のことを考える機会になり、日ごろは仕事でそれどころではないと居る青年たちに、「無関心ではいられなくなる」と「広島の旅」の意義を訴えた。
 「なぜそこまでのめりこんだのか」との参加者の質問に、Kさんは「広島に“無意味は死”はない!悔しい!」と涙ながらに訴えた。
その後はお茶を飲みながら話し合い。コロナ禍のなかで十分な取り組みができないが、若い2人からの訴えに、今後も地域で取り組みが継続できるよう考えていこうとそれぞれの思いを出し合った。(藤井)
 
27歳、26歳の若者がヒロシマをめぐる思いをそれぞれに語った=7月3日、加古川市