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ひょうご描き歩き119
2021/07/13
播但線生野駅(朝来市生野町)
出石や城崎、湯村など県北の地に出掛ける時、播但連絡道ができてからはそれを使うことを常とするようになってしまったが、昔ながらの国道312号をくねくねと途中の景色を楽しみながら、県の中央部を南北に流れる市川沿いに北上していると、生野峠あたりから空模様が急に変わったりする。そこが中国山地で太平洋側と日本海側とに分けられる分水嶺の地・生野で、国道脇に播但線生野駅がある。この鉱山の町のかつての交通の要所であった山峡の駅だが、今は1日の利用者は300人をきる。この駅は勾配の関係で珍しく右側通行になっている。
駅前に駐車して踏切を渡り東に進むと市川の流れに当たる。この辺りが「銀の馬車道」の起点。生野鉱山からのトロッコ道が流れに沿って残っている。その先に歴史的景観に富んだ生野の町が静かに在る。
生野鉱山と明延鉱山で採鉱された鉱石を姫路・飾磨港に運ぶために明治の初めに「銀の馬車道」が造られ、その後、馬車に代わって播但線の前身の播但鉄道が敷設された。飾磨―生野間が全通した後、路線が延伸された際に駅舎は南へ300m移転されて現在の位置に移った。大阪―鳥取を結ぶ特急はまかぜの停車駅である。(嶋谷)
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出石や城崎、湯村など県北の地に出掛ける時、播但連絡道ができてからはそれを使うことを常とするようになってしまったが、昔ながらの国道312号をくねくねと途中の景色を楽しみながら、県の中央部を南北に流れる市川沿いに北上していると、生野峠あたりから空模様が急に変わったりする。そこが中国山地で太平洋側と日本海側とに分けられる分水嶺の地・生野で、国道脇に播但線生野駅がある。この鉱山の町のかつての交通の要所であった山峡の駅だが、今は1日の利用者は300人をきる。この駅は勾配の関係で珍しく右側通行になっている。
駅前に駐車して踏切を渡り東に進むと市川の流れに当たる。この辺りが「銀の馬車道」の起点。生野鉱山からのトロッコ道が流れに沿って残っている。その先に歴史的景観に富んだ生野の町が静かに在る。
生野鉱山と明延鉱山で採鉱された鉱石を姫路・飾磨港に運ぶために明治の初めに「銀の馬車道」が造られ、その後、馬車に代わって播但線の前身の播但鉄道が敷設された。飾磨―生野間が全通した後、路線が延伸された際に駅舎は南へ300m移転されて現在の位置に移った。大阪―鳥取を結ぶ特急はまかぜの停車駅である。(嶋谷)