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5・3兵庫憲法集会の成功へ
総がかり行動兵庫がプレ集会

2021/04/13
集会では木下智史さん(関西大学大学院教授)が「菅政権と改憲の動き」と題した講演を行った=326日、神戸市勤労会館

1万人意見広告の成功も

 「憲法はあなたの命と未来のサポーター」をメインスローガンに、5月3日の憲法記念日に神戸市の東遊園地で開かれる「戦争させない、9条壊すな!5・3兵庫憲法集会」(インターネット配信も併用)と、その日に神戸新聞紙上に掲載する「憲法を活かす1万人意見広告運動・兵庫」を成功させようと、総がかり行動兵庫県実行委員会は3月26日、「兵庫憲法集会プレ集会」を神戸市勤労会館で開いた。集会では木下智史さん(関西大学大学院法務研究科教授)が「菅政権と改憲のうごき」と題した講演を行い、事務局からは意見広告運動の取り組みなどの提起が行われた。
 
 羽柴修弁護士による主催者あいさつの後、木下さんが講演した。
 木下さんはまず、なぜ安倍政権は改憲にこだわり、失敗したのかについて、「安倍改憲」策動の軌跡を追いながら、前のめりになればなるほど国民が冷めていった構図を明らかにし、野党の結束も含めて、「安倍改憲」を阻止した意義を強調。ただ、「安倍改憲」阻止にとどまるという限界も指摘した。さらに、菅政権下の動向として、改憲政党の構図の変化や「新9条」論への対応などに注目を促し、菅政権の危険な兆候として、安倍元首相の影響力とバイデン政権のもとでの日米安保体制強化の動きを指摘した。
 まとめとして、安倍改憲を許さなかったことへの確信と「ポスト安倍改憲」への警戒を表すとともに、安倍政権下における「壊憲」キャンペーンの悪影響によって、憲法を変えることは進歩だと考える、日本国憲法の理念への懐疑も出ていると指摘。最後に、改憲への動きと自由の抑圧との連動に警戒をと呼びかけた。
 集会の最後には事務局から4月17日が最終集約の「憲法を活かす1万人意見広告運動・兵庫」の集中的な取り組みの強化が要請された。