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世界の紛争地や被災地の子どもの姿を伝える
北区で「安田菜津紀写真展」
憲法を生かす北区の会などが主催

2021/02/10
1月14日から18日の期間、北区の「すずらん広場」で開催された「安田菜津紀写真展」=1月16日

 ここ数年、ヒロシマ、沖縄・辺野古、フクシマをテーマにして写真展を開いてきた憲法を生かす北区の会などの実行委員会は、今年は海外にも目を向けようと「安田菜津紀写真展〜世界と日本の子どもたち」を1月14日〜18日の期間、神戸市北区のすずらん広場(神戸電鉄鈴蘭台駅ビル3階)で開いた。
安田菜津紀さんは、テレビの「サンデーモーニング」でコメンテーターを務めるフォトジャーナリスト。世界の紛争地や被災地など過酷な環境のなかで暮らす子どもたちの姿を撮った写真を世界に発信している。
 今回の写真展は、コロナ禍でさまざまな制約を受けながらのようやくの開催で、これまでよりは入場者数は少なかったが、熱心に写真を見つめ、説明文を読む来訪者の姿が目立った。展示された安田さんの写真はどれも子どもたちの屈託のない笑顔に満ちており、見るものの心をとらえた。
以下は、寄せられた感想の一部。「内戦や貧困の中でも子どもたちの弾けるような笑顔に胸がいっぱいになりました。本当の豊かさとは何か?お金や物があふれる社会ではなく、子どもたち・大人が平和に安心して暮らせる社会、医療を受けられる社会、教育が受けられ、三度のごはんが食べられ、みんなが仲良く笑顔で暮らせる社会!安田さんのメッセージを受け取りました」。「写真の子どもたちの生活環境は極度に悪いのに、カメラに向かっての生き生きとした笑顔に驚かされます。私たちの周りの子どもたちも外国人カメラマンの前で笑顔をするのだろうかと思いました。私たち大人が子どもたちの笑顔を失わせているのだろうかとも思いました」。
 会場の当番を輪番制でより広く多くのメンバーによって担えたことも良かった点だと、事務局のメンバーは述べている。