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1.17追悼・連帯・抗議の集い
26回目を神戸市役所前で開催

2021/02/10
集いの最後に「被災者の思いを伝え続けていこう」とあいさつする実行委員会共同代表のあわはら富夫神戸市議=1月17日、神戸市中央区

 阪神・淡路大震災から26年の1月17日、「第26回1・17追悼・連帯・抗議の集い」が今年も神戸市役所1号館前で行われた。主催は兵庫県被災者連絡会、神戸の冬を支える会、日本基督教団兵庫教区、真宗大谷派(ネットワーク朋)など7団体でつくる実行委員会。
 震災以降、「集い」では、犠牲者の追悼とともに、市民によって国や自治体の復興・被災者支援のあり方を問い続けてきた。今年はコロナ禍のために内容も大幅に縮小して開催されたが、飛び入りで登場した「集い」常連の“浪花の唄う巨人・パギやん”こと、趙博(チョウバク)さんがいつものように歌を披露したり、マイクをもっての参加者のアピールが相次いだ。つなぐ神戸市議団のメンバーらもあいさつし、借り上げ復興住宅の強制退去問題など神戸市政を強く批判した。
 集いの最後に、実行委員会共同代表のあわはら富夫神戸市議が「1・17に“抗議”という言葉を使っている追悼集会はこの集会以外にないと思う。あの震災で神戸市が見せた姿勢は、ひとりひとりの命を守るということよりも開発復興の優先だった。そんな市政にちゃんと抗議しようということが、本集会を今日まで支えてきた大きな要因だ。今日のみなさんの発言で、これからももっとこの思いを伝え続けていくことが大切だと思いを新たにした」と訴え、大きな拍手を浴びた。
  (彩)