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1.17に防じんマスクを配布
防じんマスクの備蓄を自治体に求めようと訴え
地震・石綿・マスク支援プロジェクト

2021/02/10
行動終了後に参加者で集合写真=1月17日、神戸市中央区

 阪神・淡路大震災から26年の1月17日、ひょうご労働安全衛生センター等の団体が参加する「地震・石綿・マスク支援プロジェクト」の街頭行動が、神戸市中央区の神戸マルイ前で取り組まれ、関係する労働組合員らが参加した。
  コロナ禍のなか、参加者は感染対策をとった上で、東遊園地で開かれている「追悼のつどい」に足を運ぶ市民らに、防じんマスクの入った袋を配りながら、“震災アスベスト”を周知すると同時に防じんマスクの備蓄を自治体に求めようと、代わる代わるマイクで訴えた。
  阪神・淡路大震災の残された課題の一つである“震災アスベスト”問題。震災当時、アスベストが含まれている建物が倒壊し、その解体・がれき回収作業に携わった労働者やボランティアの中から、アスベストに暴露して中皮腫等を発症し、すでに亡くなった人が、同センターが把握しているだけでも6人いる。
  アスベスト被害者の発症のピークは2030年頃とも言われている中、ひょうご労働安全衛生センターは、今後も“震災アスベスト”をはじめアスベスト問題に取り組む。(小林るみ子)