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新年のごあいさつ
−市民と野党の共闘前進で いのちとくらしを優先する政治への転換を−

2021/01/24
共同・共有・分与の社会を

いまこそ自治体民主主義の徹底を


新社会党兵庫県本部
委員長 あわはら富夫(神戸市会議員)

 
 「新年あけましておめでとうございます」と言いたいところですが、言えない状況が続いています。昨年一年は、コロナ禍で始まり感染拡大が続き、政治の無策の中、首都圏の1都3県で再び緊急事態宣言を出さざるを得ない状況になってしまいました。関西圏でも、コロナ感染者数の高止まりが続いています。神戸市でも病床占有率が90%を超える事態となり、「医療崩壊」と言ってもおかしくない状況です。「経済を回す」ことが優先され、「感染対策は自己責任」とした自公政権の政策が、今のような「感染爆発」を誘発したことは明らかです。徹底したPCR検査などの実施で、感染拡大を封じ込めることを優先するべきです。
 さて、ここ数年は、100年に1度の集中豪雨や強大台風の襲来で気候異常による災害多発の年が続きました。そして、今回は新たな災害、新型コロナウイルスの感染拡大です。
 いずれも、現代社会が生み出したものです。気候異常は、地球温暖化が要因です。そして、地球温暖化は、資本主義がもたらした大量生産・大量消費の社会が発生させたCO2が原因です。
 また、新型コロナウイルスに代表される新たな感染症も、資本主義の利益優先の開発行為が森林伐採などで、動物の住処を狭くし、人類との接触を高め、獣を媒介し、新自由主義の象徴とも言えるグローバル化の進展で、地方の風土病が一気に世界的なパンデミックにまでなっています。自然循環で成り立つ地球が、資本主義社会がもたらした地球環境破壊に対して、地球自らがその浄化作用を私たちに課しているとも言えます。
 大量生産・大量消費、開発至上主義を改め、持続可能な循環型社会の構築が求められています。そのためには、競争ではなく共同、私有・独占ではなく共有・分与、そして徹底した情報の公開と自治体での民主主義の徹底が今こそ必要です。そのことは、少子化や貧困・格差の是正にも繋がって行きます。そして、そのような社会は資本主義でなく社会主義の中でしか実現しないことは明らかです。
 私たち新社会党は、そのことをコロナ禍が拡大する中、『いのちと暮らし』を守る活動や闘いを通じて、わかりやすく伝えて行くことが求められています。
 今年は、遅くとも秋までには衆議院選挙があります。兵庫県では市民と野党の共闘は確実に前進しています。新社会党は候補者の擁立は難しいですが、共闘運動に関わりながら、衆議院選挙にも全力で取り組んで行きます。





(写真説明 上から順番に)▶新型コロナウイルス 労働・雇用ホットライン=2020年3月6日 ▶連帯ひょうごみなせんの街頭アピール=2020年7月20日 ▶老朽原発うごかすな!9・6大集会inおおさか=2020年9月6日 ▶日本学術会議会員任命拒否の撤回を求める市民デモ(第3弾)=2020年12月6日