新社会兵庫ナウ
水脈(2020年12月22日号)
2020/12/29
菅内閣の支持率が急落している。ことの「水脈」が目に触れるまでにはそこそこのラグがあるからコロナの感染拡大と医療崩壊の事態は、そうあってほしくはないがもっと破滅的に進行しているのかもしれない。そして菅内閣への不信もさらに拡大していっているのではないだろうか▼とにかくこの政権は、コロナの感染が連日記録を更新するように危機的に拡大していることが明らかであるにもかかわらず、口では「勝負の3週間」を言いながら、GoToの問題が典型だと思うが、有効な手立てを打とうとはしない。首相にいたっては逆に「拡大がGoToに起因する証拠はない。継続・延長」と言いだすのだからどうしようもない▼日本学術会議問題の市民デモに参加した内田樹さんが、「菅さんというのは組織マネジメントにしか興味がない。政治家としてやりたいということが何もない。無能だから、(安心できるよう)同じ意見のものばかり集める」と言っていたが、100%同意する▼コロナに関しても政府は無策を通り越して無能だとしか言いようがない。そしるだけでは何も変わらないが、医療・保健の現場や研究者の知見を結集して有効な対策を打ち出す責務は、やはり政府や自治体のものだ。