トピックス

【第24回働く女性の交流集会】
今こそ職場に労働組合・ユニオンを コロナ禍の職場実体を交流 第24回働く女性の交流集会

2020/12/16
コロナ禍で自治体、医療、介護、教育などの現場の状況を報告し合って交流=11月15日、神戸市中央区

 第24回働く女性の交流集会が11月15日、神戸市内で開かれた。
今年の開催の判断をめぐって実行委員会で議論が行われ、東京から講師を招くことや不特定多数の参加者を募ることには不安が大きかったが、この時期の職場の問題を考えれば、参加者数を絞ってでもやはり開催して交流しようとなった。
 35人が参加し、2月以降の職場状況を報告しあった。自治体職場からは、▽フルタイムから15分削られ、退職金も削られようとした▽期末手当もコロナ禍を理由に削ることは許されないと交渉している▽何も言わなければ、正規保育士と非正規で休業補償に差がつけられるところだった▽ある保育所では感染症防止の対策がほとんどなく、マスクすら個人対応だった―などの報告があった。
障がい者施設からは、利用者の感染防止は労働者に任され、危険を感じたと話された。
 学校現場からは、子どもたちの休校期間中の厳しい状況の体験から生まれた荒れへの対応や、登校後の消毒、行事の変更、授業時間数確保など大変な負担の中で、市独自の学力テストが実施され、GIGA構想だけが進められているなど、教職員への負担増大やデジタル機器関連とソフト開発業者の利益が最優先になっている状況が報告された。
 医療最前線で働く仲間からも、不安を感じながら働いている状況が報告され、「感謝」だけでなく具体的な対策と補償の必要が訴えられた。
感染拡大が顕著ななか、本当に労働組合が職場にないと大変な事になる、お互いに情報を交換しながら労働組合・ユニオンの強化に頑張っていこう、と集約された。
(小城)