新社会兵庫ナウ
水脈(2020年9月22日)
2020/09/29
安倍首相の一声で決まった一斉休校は春休み後も続き、学年が変わる大事な節目を自宅で過ごした子どもたち。短い夏休みも終わったが、登校ができない子どもにどう寄り添うのか▼給食が1日の大事な栄養摂取源となっている子どもも少なからずおり、子どもの貧困問題は無視できない。過日、公表された先進・新興国38か国の子どもの「精神的な幸福度」で日本は37位。生活満足度の低さ、自殺率の高さが要因だとのこと▼コロナ禍での非正規労働者の首切りも見過ごせない。複数の仕事で生計を立てているシングルマザーも多く、生活に困窮している女性が増えている。子どもの貧困と女性の貧困はつながっており本当に深刻だ▼国際調査にジェンダーギャップ指数がある。2019年は153か国中121位の日本。教育、健康面では上位だが、男女の賃金格差、管理職・議員に女性の数が圧倒的に少ない結果だ。「全ての女性が指導的地位に占める割合を30%にする」目標も第5次男女共同参画計画では後退。「活躍」「輝く」などの言葉が空しい▼長期政権はこれらの課題を放置し、次期首相候補は「自助・共助・公助」というが順番が違う。「新トップ」の与野党での真剣な議論を強く求める。