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【NPO法人「花たば」ゴミ出しボランティア活動】
ゴミ出しサポートを考える NPO法人「花たば」のボランティア活動
2020/08/12
取材に応じてくれたNPO法人「花たば」の須見恭子理事長(左)と祖父江俊夫管理員=7月14日、神戸市灘区
ゴミ出し―。ごく普通の、日常欠かせない家事。でも、このゴミ出し、生ゴミであれば週に1、2回は必要となる家事が、自分の力でできなくなれば……。とくに一人住まいの高齢者や体の不自由な方には実際に起こってくる問題だ。このゴミ出しをボランティア活動で支援している個人やグループがある。そのひとつ、神戸市灘区にあるNPO法人「花たば」を訪ね、ゴミ出しサポートのボランティア活動(有償)のことを聞かせてもらった。対応していただいたのは、同法人理事長の須見恭子さんと管理員の祖父江俊夫さん。
NPO法人「花たば」は、ろっこう医療生活協同組合と連携して、高齢者共同住宅の建設と運営、相互助け合い活動、地域福祉の推進を図ることなどをめざして設立され、2004年に認証された法人である。コミュニティハウス花たば(高齢者用賃貸マンション)、お茶処花たば(地域ふれあい喫茶)、ほっと花たば(リサイクルと手作り品委託販売の店)、花たばネット(会員同士の助け合い)を運営するほか、地域の助け合い事業として取り組むのが、ゴミ出しサポート事業だ。
7年前から始めた有償ボランティア活動(1回200円の利用料)で、会員でなくても利用できる。いま、31人のゴミ出しサポーター(登録は約100人)で46人の高齢者らをサポートする。200円の利用料のうち、100円はボランティアのサポーターに、100円は法人が受け取り運営費に充てる。だがこれだけでは事業費としては不足し(実際、他でも今では200円は珍しい利用料)、法人の他の事業からの出費で支えている。
200円という有償の意味について、須見さんは、ゴミ出しができないような状態になっても近所の人にはいろいろな意味で頼みにくく、有償という割り切りで「お互いさまの200円」だと言う。そして、ゴミ出しサポートのもっと大きな意味は「1人でゴミ出しができるか否かは、地域の中で暮らしていける尺度になるということ」との思いに至ったと須見さんは語る。実際、ゴミの出方によってなど、一人暮らしの方の安否確認のような役割をも果たす。一方、ボランティアにとっても、ゴミ出し程度の作業は「それくらいだったらできる」と、ボランティア活動の入り口のような意味合いにもなる。
だが、実際の運営には多くの苦労も伴う。まず、サポート希望と登録サポーターとのマッチングだ。地理的な条件をはじめ調整作業が必要になる。このコーディネートは管理員の祖父江さんらが担当するが、希望するお宅を訪ねての面談が必要だ。チケットやカレンダーも、祖父江さんらが利用者宅に届けなければならない。
その一方で、最近では今後への希望も広がっている。若い人たちの協力が得られ始めたのだ。六甲学院高校の生徒たちが、部活の一環として通学前にゴミ出しサポートを手伝ってくれている。「HPを見た」と1人の女子高校生や、「小学生の子どもにも今から一緒にさせたい」と母親からのサポートの申し出もある。
今後の課題としては、行政などの公的な支援も含めた、ネットワークづくりやシステム化だ。
今後は中央区にも東灘区にも広げたいという希望と構想もある。
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ゴミ出し―。ごく普通の、日常欠かせない家事。でも、このゴミ出し、生ゴミであれば週に1、2回は必要となる家事が、自分の力でできなくなれば……。とくに一人住まいの高齢者や体の不自由な方には実際に起こってくる問題だ。このゴミ出しをボランティア活動で支援している個人やグループがある。そのひとつ、神戸市灘区にあるNPO法人「花たば」を訪ね、ゴミ出しサポートのボランティア活動(有償)のことを聞かせてもらった。対応していただいたのは、同法人理事長の須見恭子さんと管理員の祖父江俊夫さん。
NPO法人「花たば」は、ろっこう医療生活協同組合と連携して、高齢者共同住宅の建設と運営、相互助け合い活動、地域福祉の推進を図ることなどをめざして設立され、2004年に認証された法人である。コミュニティハウス花たば(高齢者用賃貸マンション)、お茶処花たば(地域ふれあい喫茶)、ほっと花たば(リサイクルと手作り品委託販売の店)、花たばネット(会員同士の助け合い)を運営するほか、地域の助け合い事業として取り組むのが、ゴミ出しサポート事業だ。
7年前から始めた有償ボランティア活動(1回200円の利用料)で、会員でなくても利用できる。いま、31人のゴミ出しサポーター(登録は約100人)で46人の高齢者らをサポートする。200円の利用料のうち、100円はボランティアのサポーターに、100円は法人が受け取り運営費に充てる。だがこれだけでは事業費としては不足し(実際、他でも今では200円は珍しい利用料)、法人の他の事業からの出費で支えている。
200円という有償の意味について、須見さんは、ゴミ出しができないような状態になっても近所の人にはいろいろな意味で頼みにくく、有償という割り切りで「お互いさまの200円」だと言う。そして、ゴミ出しサポートのもっと大きな意味は「1人でゴミ出しができるか否かは、地域の中で暮らしていける尺度になるということ」との思いに至ったと須見さんは語る。実際、ゴミの出方によってなど、一人暮らしの方の安否確認のような役割をも果たす。一方、ボランティアにとっても、ゴミ出し程度の作業は「それくらいだったらできる」と、ボランティア活動の入り口のような意味合いにもなる。
だが、実際の運営には多くの苦労も伴う。まず、サポート希望と登録サポーターとのマッチングだ。地理的な条件をはじめ調整作業が必要になる。このコーディネートは管理員の祖父江さんらが担当するが、希望するお宅を訪ねての面談が必要だ。チケットやカレンダーも、祖父江さんらが利用者宅に届けなければならない。
その一方で、最近では今後への希望も広がっている。若い人たちの協力が得られ始めたのだ。六甲学院高校の生徒たちが、部活の一環として通学前にゴミ出しサポートを手伝ってくれている。「HPを見た」と1人の女子高校生や、「小学生の子どもにも今から一緒にさせたい」と母親からのサポートの申し出もある。
今後の課題としては、行政などの公的な支援も含めた、ネットワークづくりやシステム化だ。
今後は中央区にも東灘区にも広げたいという希望と構想もある。