ひょうごミュージアム

ひょうご描き歩き168
明石公園(明石市)

2026/01/21
 紅葉を求めて明石公園をウオーク。明石公園は明石城跡を中心に作られた都市公園。廃城令による櫓解体の危機の時、当時の明石郡内の有志45人が公園の開設を出願し、明治16年に民営公園としてスタート、大正7年に県立公園となる。
 正面入口の太鼓門を入ると芝生の広場が広がり、直ぐの処に剣豪宮本武蔵が城主の遊興所として設計したといわれる武蔵の庭園がある。右手の石段の緩やかな坂を上がり、南東端にある巽櫓に。かつてはこの石垣の端に立つと海峡の街のすぐ向かいに海峡を隔て淡路の島影が見える絶景ポイントだったが、今は地上34階の超高層ビルなど高い建物が林立して、わずかにしか海峡が望めない。南西端の坤櫓の近くが天守台で、そこにあった柿本神社と月照寺は天文科学館の近くに移された。石垣沿いを下ると坂のふもとに桜堀があり、水面に紅葉が映える。県立図書館の近くに明石空襲の碑が立っている。1945年1月から7月までの間に6回空襲を受け、市内の6割が焼失し1496人が亡くなり、城下町の町並みもほとんど姿を消した。6月9日の空襲ではこの明石公園が爆撃され、公園内の防空壕で多くの人が生き埋めになったという。テニスコート、野球場、弓道場などを経て公園の北端で引き返し剛の池へ。ヒドリガモ、マガモ、カルガモなどの渡り鳥で賑わっていた。
(嶋谷)