新社会兵庫ナウ

水脈(2025年12月24日号)

2025/12/24
 就任して間もない、しかも異常に高い支持率を保っている高市首相だからか、いや、それとも本人が目立とうとするためにする発言だからか、いま、高市首相の発言にはいろんな反応がある▼白けてしまったのは、今年の新語・流行語大賞。いつもさほど気にもかけないが、さすがに今年の「働いて×5」には呆れて腹立たしさまで覚えた。いつ、どこで流行ったというのか?首相たるものが自ら「『ワーク・ライフ・バランス』を捨てて」と言い放った不適切な発言が、なんと流行語大賞だと。この忖度ぶりには呆れてしまう▼「そんなことより」!!、もっととんでもない発言が、例の台湾有事をめぐっての存立危機事態、すなわち集団的自衛権の行使(武力行使)の可能性を明白に語った国会答弁だ。たちまち日中関係を急速に悪化させ、日々、両国間の緊張を高めさせている。だが、発言撤回の意志はまったくない▼しかし、中国側の対応も異常だが、驚いてしまうのは、日本国内の昨今の風潮だ。「質問をした野党議員の方が悪い」と批判の矛先が逆に向く。「サナエあれば憂いなし」なる新語も飛び出す始末▼戦後80年という節目の年の暮れ、この国は新首相の下に再び危うい道を歩み出しているのか。