新社会兵庫ナウ

水脈(2025年12月10日号)

2025/12/10
 わが国初の女性総理の誕生だ。ジェンダーギャップ指数118位(政治分野125位)の国でガラスの天井は破られたのか▼若年世代を中心に、高い支持率が続く。軍事同盟強化には驚くほど積極的だ。外国人対策は枕詞とは裏腹に、排外的な政策が見え隠れする。「責任ある積極財政」の財源も具体的な内容は全てこれからだ。女性大臣もわずか2人▼それでも高い支持率は、何を期待してのものだろうか。40代の女性は、「どう頑張っても、女には昇給も役職も遠い存在だった。高市さんも自民党という最も男社会の中で総裁の座につくには相当な苦労があったに違いない。だから、思想がどうかの以前に応援したい」と言う▼初の女性総理が歯切れよく答弁する様子に、必死に働いても苦労続きの生活が少しは変わるのではとの期待があるという。中国への強気な姿勢も今は評価が高い▼だが準備が進むのは、軍事費の対GDP比2%前倒しと3%への道。武力行使に近づく集団的自衛権行使を巡る積極性、安保3文書の見直し、非核三原則の見直しなどだ▼ガラスの天井を破り権利や平和を青空の中に見出す力は、不満から目先を逸らすための「女性活用」からは出てこない。女性たちよ、声を上げよう。