ひょうごミュージアム

ひょうご描き歩き167
加古大池(加古郡稲美町)

2025/12/10
 ため池の数が2万2千と日本最多の兵庫県の中で、満水面積が最も大きいのが稲美町のこの加古大池で、甲子園球場12個分の大きさ。稲美町には2番目に大きい天満大池があるほか、県下ベスト5の4つがあり、まさにため池の町。水に乏しかったこの地域では農業用水の確保に苦労し、水争いも度々起こっていた。そこで少ない水を溜めておくためにため池が多くつくられた。最初の加古大池は万治3年(1660年)に築造が始まり、十数年かけて6つのため池と導水路が完成。時代が進み、新田開発・発展とともに徐々に増築されていった。加古大池は大池、中池、北池の3つからなり、それぞれの池を巡る遊歩道が整備されていて、距離を選んで散策できる。最も長い1周コースを辿ると3キロ、途中に野鳥の観察施設や水生植物園などもあり、農業用施設としての機能だけでなく、生態系保全機能も持っている。池の干潟ではシラサギやアオサギ、鵜などが佇んでいた。広々とした水面でカヌーやウインドサーフィンなども楽しめる。中央部に多目的広場やシャワー室を備えた管理棟などがあり、スポーツやコミュニティの場としての設備も充実している。駐車場もあり、平日にもかかわらず多くの人が憩い、ジョギングやウォーキングを楽しんでいた。スケッチ画は池を繋ぐめがね橋。
(嶋谷)