新社会兵庫ナウ

水脈(2025年11月12日号号)

2025/11/12
 「株価急騰、5万円を超える。だれかさんのお蔭か」。そんなフレーズが紙上で踊る。足元をふらつかせた嬌声のようなものも聞こえる▼今から12年前、アベノミクスといって「高い株価は経済好調の基本」といって株価のつり上げに努めた人がいたが、うまくはいかなかった。そもそも株価とはだれかさんのせいで上下するものだろうか。反動・反作用はないのか▼今回の場合、経済はまあまあといわれるものの、外には「トランプ関税」というつむじ風あり、内にはいつ火を噴くかという物価高ありで、株高を喜んでいられる状態ではない。足元をふらつかせる酔っ払いも見かける▼株高を牽引しているのは生成AIなどの堅調であるといわれているが、アメリカなどではそれによる首切りも荒れ出しているという。そこにきて、わが国ではワーク・アンド・バランスなどは蹴とばすという首相の誕生である▼相手が演ずるコントまがいのドタバタを笑っているだけでいいのか。物価高で対決という呼び声も、労働者の賃上げ闘争の強化なしに火を噴くのか。筋金らしきものが通っていくのか。生活防衛の闘いを、国会論戦からはじけ出したものにするか。働く物が主役になる歩みを考えよう。声を。足どりを。