新社会兵庫ナウ
水脈(2025年10月8日号)
2025/10/08
先日、これは面白い、と思えた学習の場があった。筆者が所属する党の支部は、月1回の会議の前半を学習の場に充てる。これまでの学習テキストが終了したので、参院選後は、レポーターだけを決めて、テーマと資料の用意はレポーターに任せるという形式にしようとなった▼その初回、レポーターのYさんは3種の資料を用意した。『世界』10月号の伊藤昌亮論文「参政党『真ん中』からの反革命」からの抜き書き、雨宮処凛さんの昨年の論考「なぜリベラルは『負ける』のかについて考えてみた」の抜粋、そして、「エンゲル係数」を取り上げた毎日新聞の連載エッセイの3種だ。3種は通底しているが、Yさんはこれらの資料をもとに、まるで「三題噺」のように、なぜ参政党が大躍進したのか、なぜリベラル派が後退しているのかを考えようと問題提起を行ったのだ▼いずれも元資料は興味深く、通読する価値がある。が、その学習会形式は面白く、いろいろな意見が出されて時間が早く過ぎた。そして、次回のレポーターは別の切り口から同じテーマを続けてみるとなった▼参政党を批判するのは簡単だが、なぜ多くの支持を集めるのか、その支持基盤や支持理由をもっとシビアに検討してみる必要がある。


