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次世代につなぐ組織建設を
新社会党兵庫県本部が定期大会

2025/08/31
大会では自分たちの実際の活動をもとに見えた成果や課題について18人の代議員から活発な発言が相次いだ=8月31日、あすてっぷKOBE

参院選闘争などを総括

 新社会党兵庫県本部(粟原富夫委員長)は8月31日、第31回定期大会を神戸市内で開いた。昨年6月の前大会からは、地域での「憲法を生かす会」を軸とした大衆闘争や地域ユニオン運動の取り組みなどを担いながら、参院選・かい正康選挙の準備から始まり、総選挙、知事選、尼崎市議選・いちのせ剛選挙、参院選兵庫選挙区・きし文男選挙と連続的に選挙闘争に取り組んできた1年余であった。大会は、それらのたたかいのなかで明らかになった成果とともに課題を明確にし、その課題にどう向き合っていくのかが主な討論のテーマになった。
 大会冒頭、あいさつに立った粟原委員長は、「この1年余、『次世代につなぐ』ことを意識してほぼ通年的に各種選挙に取り組んできた。参院選では比例区・かい正康選挙とともに、兵庫選挙区選挙も必死でたたかい、比例票を約1万5千票増やして社民党の政党要件維持に貢献できた。しかし、選挙結果はいずれも厳しく、尼崎市議選では自治体選挙でも『政党選択選挙』が浸透し、政党要件のない私たちの選挙戦略・戦術の組み立てが問われる結果となり、今後への教訓となった。改めて浮き彫りになったのは組織づくりの課題だ。党員・機関紙の拡大をはじめ、1総支部・支部1大衆学習会の組織化など『次世代につなぐ』組織建設にまい進しよう」と訴えた。
 大会討論では、実際の活動にもとづいて11総支部・支部から18人の代議員から発言があった。党員の高齢化などによる行動力の低下という現実に直面しながらも必死でがんばり抜いた参院選での諸取り組みを報告する発言が多く、一緒に動いてくれる仲間の発見や、運動の積み上げでつくってきた支持者名簿の拡大やその活用など、小さいながらも希望の見える成果が確認し合えた。
 また、27年の統一自治体選挙に向けては、40代の新たな候補者を選定し終えて準備を始めるという報告や、すでに準備を進めている別の40代の新人候補をめぐる活動の報告もあった。
 そのほか、王子公園再整備問題への取り組みをはじめ、地域での平和・民主主義・住民主権・脱原発などにかかわる大衆運動や地域ユニオン運動の取り組みの報告、違法を認めず居座り続ける斎藤知事問題など多方面からの発言が続いた。
 討論集約で、岡崎彩子書記長は「何よりも仲間づくりを。結党30周年にふさわしい組織と運動づくりを」と喫緊の課題を強調した。
 大会では、来賓の社民党、共産党、緑の党、立憲民主党の各県組織代表と参院選兵庫選挙区で戦った来住文男さんから連帯のあいさつを受けた。中央本部からは岡崎宏美委員長が参加し、結党30周年を迎える党の課題についての提起があった。