新社会兵庫ナウ

若者のひろば(2020年8月18日 合併号)

2020/08/12
東京都議選で受けた衝撃
 ちょうど、このコーナーの記事を書くことになった前に、東京都知事選挙がありました。結果は当初の予想通り、小池都知事の圧勝という形で終わりましたが、自分がこの選挙で一番衝撃を受けたのは、排外主義、差別的な活動をしていた桜井誠候補(彼の活動は文章で打つのも憚られるので、インターネットで検索してください)が、前回を上回る17万8784票を獲得、大田区、世田谷区では1万票以上を獲得し、全体で5位につけたことです。今回の票があれば、東京都の地方議会はもちろん、東京比例ブロックでの議席獲得もみえており、非常に危機感を持っています。
 自分は今でこそ、新社会党の機関紙に投稿する、普通の(笑)会社員なのですが、今から15年ほど前、高校生の時、桜井氏の活動を見て「左翼が中国や韓国と協力して日本を支配している」、「在日外国人は特権がある」などを本気で信じていた時期がありました。学校で習ったことのない主義や活動に当時の私は珍しさから惹かれてしまっていたのです。大学に入って、彼らの主張の矛盾に気づき、自分で学習することによって排外主義的な思想から抜けることができましたが、当時、インターネットの一部のデマ的な動きでしかなかったものが、15年以上拡散されつづけ、自分の家族や職場でも「○○人は特権がある」などと平気で話すようになっており、ここまで拡がっていることに本当に驚きました。家族や職場の人にはそれはデマだと注意したりできますが、ネット上での拡散を止めることは残念ながら難しいです。
 正しい情報を拡散する、もしくはアクセスしてもらうにしても、こちらの陣営のネットでの活動は大きく遅れています。
 現在、10代から50代が情報収集に使うのは、「テレビ」よりも「スマートフォン」が多く、10代の7割以上が、スマートフォンでの情報収集に「SNS」を活用し、「SNS」利用率1位は「Twitter」、2位は「LINE」という現状で、新社会党兵庫県本部のホームページがスマートフォンに対応したのは、本当に重要なことで、ますます必要性が高まってくることだと思います。
 初めはインターネット上のデマが発端かもしれませんが、かつての自分のように誰もが差別する心を持っているのかもしれません。誤った考えや思想に対して、しっかりと「NO!」と言える力をつけていきたいと、ますます感じた都知事選選挙でした。
 (とある会社員S・D/30歳)