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イスラエルはジェノサイドをやめろ
岡真理さん(早稲田大学文学学術院教授)が講演
フォーラムひょうごが主催

2025/09/09
岡真理さんはパレスチナ人の存在そのものを抹殺しようとするイスラエルのジェノサイドを厳しく糾弾しこの不正を追及し続けようと訴えた=9月9日、神戸市教育会館

 毎月第2、第4火曜日にJR元町駅前でイスラエルによるガザ地区でのジェノサイドに抗議し、即時停戦を求めるスタンディング行動を継続している「フォーラム平和・人権・環境・ひょうご」(フォーラムひょうご)は9月9日、「イスラエルはジェノサイドをやめろ」と掲げた講演会を、岡真理さん(早稲田大学文学学術院教授、京都大学名誉教授)を講師に招いて神戸市内で開いた。約100人が参加した。
 「ガザの《ジェノサイト》とは何か」と題した講演では、岡真理さんはまず、ガザの地理や歴史を振り返りながら、イスラエルという国は、パレスチナ人の民族浄化の暴力の上に建国された、入植者植民地主義の国で、占領下のパレスチナ人の自由や人権、自己決定権を否定しているユダヤ人至上主義のアパルトヘイト体制だと指摘。ガザをめぐる真の対立構造は、イスラエルによる植民地支配という不正義からの自由を求めるパレスチナ人の闘いが根底にあると指摘し、いまイスラエルによってガザで行われていることは、戦闘だけでなく飢餓、拷問や虐待、住宅・医療・環境破壊など、パレスチナ人の存在そのものを抹殺する構造的な暴力=ジェノサイドだと述べ、これを不正だと言い続けることの必要性を訴えた。
 また、質疑応答では、多くの質問にすべてていねいに答えた末に、日本でもガザのジェノサイドに対して一人からでも声をあげ、行動していくことから始めようと締めくくった。
(中村)