新社会兵庫ナウ

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サンドイッチマンデモ・続編

2025/09/24
 4月23日発行の665号のこの欄で、熟年者ユニオンが22年間継続して行ってきたサンドイッチマンデモの報告をしたが、今回はその続編の報告。
 例年8月はデモは休みとしているが、今年の夏は前もって猛暑が予測されたので7、8月の2か月を休みと決めた。名の通り熟年者ユニオンは高齢者集団である。交通整理で同行する警官が体を心配してくれる。
 今回の報告は、デモの前に行う三宮マルイ前での街宣についてだ。時事問題を取り上げた配布ビラは両面印刷にして、記事をネタにマイクを用いて宣伝を行っている。
 6月は、大谷選手が夫人の出産に立ち会った例を取り上げ、育児・介護休暇取得を呼びかけた。
 また、現在勤めている企業から「独立して個人事業主にならないか」との誘いがあった話をもとに、個人事業主になった場合には企業は各種保険金や年金の負担が無くなり、残業管理の必要もなくなるから少々給料を上げても管理・経費に関するメリットは大きい。一方、労働者本人は多くの社会保障から切り離されてしまうので軽々しく会社の甘言に乗ってはいけないと注意を呼びかけた。
 片面では関電の問題を訴えた。関電は、万博支援のために25万枚の入場券を購入し(10億円)、社員と取引先に配布し、さらには原発銀座と言われる美浜町、高浜町、おおい町の小中学生と保護者480人を無料招待すると公表している。明らかに無駄使いだ。そもそも関電は公益事業者であり、料金設定では法的に適正な利益が保障されている。従って事業費・利益は全てが市民・利用者の電気料金なのだ。利益配分は利用者すべてに還元されるべきものである。
 三宮マルイ前でのビラの取りは通行人の数からすると決して良くない。しかし、月1回の街宣では少ないながらも数十人から100人程がビラを受け取ってくれ、話しかけてくる人がいるのが運動の支えになっている。その街宣の後、元町商店街までデモを行っている。
 最近はデモ参加者が10人程度で推移しており、早晩中止の話があったり、否、最後の1人になるまで続けようとの意見もあり、サンドイッチマンデモは苦境にあるのが実情だ。会員はもちろん、会員以外の人の参加が望まれている。毎月第3水曜日、三宮マルイ前に午後2時に結集されたし!
菅沼祥三(熟年者ユニオン副会長)