新社会兵庫ナウ
水脈(2020年8月18日 合併号)
2020/08/12
ブレーキとアクセルを同時に踏んでいると言われる政府のコロナ対応策。はっきり見えるのは、とにかく経済優先だ、これ以上給付する気はない、景気のこれ以上の下落は政権の命取りだから、という本音だ▼8月13日から16日は各地でお盆の行事が行われる。故人やご先祖様の霊がこの世に戻ってくると供養するものだ。法要、家族が集まる、墓参、盆踊り奉納なども霊魂が心やすめ安心して浄土に帰っていけるよう願って行われる▼15日は敗戦の日と重なることから国の無謀な戦争で命を失った多くの人々を悼む。8月は否応なく人の生死を考え、人らしく生き、人生を全うできる日々を願う季節でもある▼だが、今年のお盆は帰省もままならず、人が集うことを避けて盆の行事も中止が相次いだ。国の無謀な戦争による内外の犠牲者を悼み再び過ちを繰り返させないことを求める平和の集いもしかり。コロナ感染対応の国の無策が現世の人々の暮らしや安らぎを奪っている▼「新しい生活様式」なる言葉が繰り返されている。ウイズコロナ社会を一層の自衛・自粛で乗り切ることを求めるものだ。このまま何も変えず、我慢し続けるのか。子孫に向けた「新しい生活」、あなたはこの夏、何を思いましたか。