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被団協の地区代表が訴え
有事法制に反対するネットワーク東播磨

2025/08/24
被団協の加古川地区代表の林勝美さんが自分の被爆体験やノーベル平和賞受賞でオスロに行ったことなどを話した=8月24日、加古川市

 有事法制に反対するネットワーク東播磨は8月24日、加古川市内で第22回総会と記念講演を行った。
 記念講演では、ノーベル平和賞を受賞した日本被団協の加古川地区代表の林勝美さん(83歳)のお話を聞いた。
 林さんは小・中学校などで被爆体験の語り部活動を行いながら、被団協の役員としても核廃絶運動に関わっている。
 林さんは3歳の時、爆心地から南へ800mほどの所に住んでいたが、被爆1週間前に広島市天満町( 爆心地から西へ1・3km)の伯母の家に移り住んでいた。同じ家の2階で洗濯物を干していた14歳の姉は、衝撃波で家が倒壊し、瓦礫に挟まれ焼死。自分は3歳で記憶がないが、夢では真っ黒い中に閉じ込められている自分をよく見ると語った。その時、ガラスの破片を踏んでいたのも気が付かず、小学5年生の時に貧血を起こしたときに足裏にガラスの破片が見つかり摘出してもらったが、大きな後遺症はなかったとのこと。
 昨年ノーベル平和賞受賞でオセロに行き、現地の国会議員との対談や交流・研修会で核戦争の現実化の防止を訴えてきたとの報告もあった。
 林さんは「武力は使用せず話し合いで解決を。国際交流を進め、スポーツ、芸術、文化などで交流し相手を知り、理解することが大事。今後は地球人としての行動に努めたい」と締めた。
(藤井)