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参院選
自公過半数割れの大敗
社民党は政党要件を維持

2025/08/13
福島瑞穂党首も参加してかい正康さんやきし文男さんら4人の候補者がそろった社民党合同街頭演説会=7月12日、JR元町駅前

かい正康さん、きし文男さん共に及ばず

 7月3日公示、20日投開票で行われた第27回参議院選挙で、政治とカネ問題や物価高対策などで国民から信頼を大きく失った自公政権が参議院でも過半数割れとなる大敗北で少数与党に転落。その一方で、現政権への不満の受け皿となったのが国民民主党と参政党で、国民民主党は改選議席で13増の17人が当選、外国人差別などを煽った参政党も同じく13増の14人が当選し、それぞれ大幅に議席を増やした。政党要件の維持が懸かった社民党は、公示直前に出馬表明したタレントのラサール石井候補が比例区で1議席を獲得し、全体の得票率は2・1%とギリギリで国政政党としての政党要件を維持することができた。しかし、比例区のかい正康さんは1万1339票(兵庫県では1324票)の得票で議席には届かず、兵庫選挙区で新社会党が支援した社民党・きし文男さんも2万8250票の獲得で及ばなかった。

 新社会党市民運動委員長のかい(甲斐)正康さんは、昨年6月に社民党比例代表からの立候補が決まって以降、トラックドライバー歴22年の経歴を生かして「トラックドライバーを国会に」をキャッチコピーに、1年以上にわたって全国を駆け回り、熱く、エネルギッシュに、「この社会を支えているのは労働者。労働現場の苦労やしんどさを体験してきた労働者の代表として国会に」と訴えて回った。選挙が近づくにつれ、物流の拠点である各地のトラックヤードをしばしば訪れ、自らの体験を元に、トラックドライバーの心に響く訴えを強めて共感を広げてきた。兵庫に入った時も東灘区のトラックヤードなどでの街宣を重ね、停まっている大型トラックのドアをたたいてはドライバーに個別に話しかけて支持を訴えるかい正康さんの姿は、一緒にたたかう党員たちにも勇気と元気を与えた。
 党組織、党員個々もその「かい正康」を浸透させようと、選挙の「公選はがき」はもちろん、地域での個々面接活動に取り組むところもあり、個別にかい正康への支持を働きかける活動に力を注いだ。
 かい正康さん自身も、YouTubeをはじめSNSで活動と訴えの発信を積極的に行った。
 それでも比例代表選挙で候補者の個人名で投票してもらうのは実に難しく、前回の岡崎彩子さんの票を超えることはできなかった。
 疲れを知らないかのようなかい正康さんは、選挙が終わっても日を置くことなく川崎市のトラックヤードに出かけてマイクで訴えるなど、エネルギッシュな行動に衰えはない。
 選挙後、支援への感謝を述べるとともに、「今回の結果は悔しいし、残念だが、政治は生活だ。政治を諦めることは、私たちの生活を諦めるということ、人生を諦めるということと同じ。私は社会運動を諦めないし、辞めない。訴えたことの実現を目指し続ける」と力強く今後への決意も明らかにしている。
 社民党の政党要件の維持のためには欠かせないたたかいとして、同党兵庫県連は結党後初めて兵庫選挙区(改選数3)にきし(来住)文男さんを公認候補に擁立。新社会党県本部もその擁立についての議論を共にしてきた経緯もあり、直ちにきし文男さんを推薦し、「きし文男選対」にも組織的に関わって企画面から公営掲示板へのポスター貼付活動や選挙車の運行計画の策定・実行など実務面でも重要なパートの多くを担った。
 きし文男さんは、元JR職員という経歴から赤字ローカル線の廃止反対という主張も打ち出し、国労関係者有志の大きな支援を得ると共に少なからぬ共感を集めたが、及ばなかった。しかし、社民党の政党要件維持にはまぎれもなく兵庫から大きな役割を果たした。
 以下は、きし文男選対委員長の梶川美佐男・社民党兵庫県連代表の選挙後の談話(要旨)。
 「政党要件の『比例票2%』を死守するために、今回、社民党兵庫県連合は、きし文男を兵庫選挙区に擁立して戦った。
 そして、新社会党のみなさん、国労関係者のみなさん、推薦をいただいた労組・団体のみなさんのご支援で無事選挙戦を終えることができた。
 結果は、『2%』の確保と比例区でラサール石井氏の当選を果たしたが、現職で副党首の大椿ゆうこ氏と新社会党のかい正康氏の当選を果たすことができなかった。
 選挙区のきし候補も『手応えがあった』と感じられたが、13人中12番目という結果であった。それでも、選挙区での選挙が政党得票数の増につながることを確信したし、政党要件の維持に一定の役割を果たせたと思う。
 今後は、社民党に投票していただいた約121万人の方々の思いをしっかり受け止め、今の時代だからこそ『平和』の大切さを強く訴える社民党の『再生』に向けて引き続き頑張る」(7月22日)。